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2021/02/13
仕事が遅くなる「情報バイアス」とは
筆者:-

情報バイアスとは

多くの情報を集めた方が正しい決定ができると考え、
関係の無い情報まで集めてしまう傾向

完璧主義の方は、ついついやってしまうのがこの情報バイアス。仕事や人生においてスピードが重要になる局面は、うんざりするほど多くあります。このスピードを決定的に損なうのが、情報バイアスです。

バイアスとは

bias。偏りという意味で、歪んだ認識です。正しい判断を妨げる視界です。

認知バイアスとは

認知バイアスとは、人間が進化の過程で獲得してきた「なんとなくこうやったほうが生き延びやすい」という工夫が、具合悪く現れてしまうバグのようなもの。認知バイアスがどういうものか知っておくとこのバグを避けられたり、利用できたりします。

今回紹介するのは、認知バイアス大全の№056の「情報バイアス」です。認知バイアスは、認知バイアス大全全部で236あります。一覧とマガジンはこちら。

236の認知バイアス一覧(認知バイアスをざっと見渡せます)

認知バイアスのマガジン(認知バイアスの記事を集めたマガジンです)

判断材料の情報をすべて集めようとしてしまう

わたしたち人間は、選択をするときや決断をするときにより少ない情報で、より良い判断や予測を行おうとします。もちろん情報が多いほうが正確な判断ができる可能性も高まるのですが、コスパが悪くなる程度があります。つまり必要のない、もしくは非常に重要ではない情報まで収集してから判断しようとすることがあります。その結果、決断が延期されて、好機を逃したり、状況が悪化したり、ただしくない判断をすることがあります。これが情報バイアス(Information bias)です。

端的に言えば、

情報が多ければより良い判断ができるわけではない

ということになります。

ちなみに情報バイアスはいくつか種類があって、情報の収集する対象に偏りがあるために正しくない結論を出すことも情報バイアスの1種です。情報の収集方法に問題がある場合、対象の選び方に問題がある場合などもこの情報バイアスです。これらは、統計や研究のさいに気をつけるべきバイアスです。今回は、こちらではなく情報をむやみに集めてから判断しようとしてしてしまう情報バイアスのみ取り扱います。

論拠

Heuristics and Biases in Diagnostic Reasoning (Baron, Beattie & Hershey 1988) ペンシルバニア大学

バロンたちの調査では、多くの対象者が、検査することで費用もかかるし、その検査結果が治療にまったく関係のないものにもかかわらずETスキャンを行うという判断をしました。情報が多いほうが、より良い判断ができると考える傾向は、必要のない情報の収集までしようとするバイアスを形成しています。

対策

似た話として、選択が多すぎると購買意欲が減るというものがあります。これはコロンビア大学経営大学院のシーナ・アイエンガー教授(Sheena Iyengar)による「選択肢の数が多すぎると選べない」というスーパーマーケットでの観察研究結果を論拠にしたものです。

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Sheena Iyengar
Source: Ashinaga

ちなみにこの選択の科学についてスタンフォード大学のジョナサン・レバーブ博士(Jonathan Levav)は異を唱えています。人は対象により選択の数が多いことを望むことがあると。

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Jonathan Levav
Source: Stanford business

この選択の科学の知見をあわあせて考えるに、情報バイアスへの対策は、ざっくりいうとこうなります。

(1)判断するに必要な最小限で有効そうな情報は何かを1回考える

(2)間違えることもプロセスに積極的に加える

まずは、何かを判断または研究するさいにどういう情報が有効か?という仮説を立てます。例でいえば、株式投資。PERなのかチャートなのか他人のブログなのか。社長がオーナーかサラリーマンか。どれであろうと完璧な情報源ではありません。完璧な判断根拠があるなら株式投資において必勝法が確立しているはずです。しかし「まあまあ有効な判断材料」という意味では判断がしやすくなります。

つぎにどのみち間違ええるというファクトも受け入れると先に進みやすくなります。世界的なデザイナー、佐藤オオキさんは、判断が間違えることは構わないが、判断をしないことや先延ばしすることを避けるようにしているそうです。

またGEを作ったトーマス・エジソンは、失敗についてこう語っています。

失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう。

Amazonの経営にも多くのトライアルを良しとする思想があります。いろいろやってみて、何が良いか悪いか判断しています。DMMの亀山敬司さんも近いことは語っています。

まとめ

ちょっとだけ先を考える

仮説思考を優先する

失敗をプロセスに含む

ゴールを設定しておく

のが良さそうです。

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参照