BRANDING TAILOR

BLOG

2018/04/06
どうして本を読む必要があるのか(2)
筆者:大田忍
弊社では、週1冊、なんでも良いから本を読む、というノルマを課しています。読んだ本はこちらで紹介しています。
CREATIVE LIBRARY
前回、読書する目的をこのように設定していました。

世の中を良くするための価値を創造するため

ようは、「ビジネスに活かす」ということです。
そのためには読書をコンバージョン(変換)させる必要があります。
どんなに良い本も読みっぱなしでは、「なんとなく物知り」にしかなれません。
この読書のコンバージョンについて触れてみたいと思います。
しかしその前に、「読書をコンバージョンしてどうなるのだ?」というかんじんカナメの終わりのほうの話をしてしまいたいと思います。
つまり「読書した結果がビジネスにどう活かされるのか」ということになります。
雑に端的に言えば「イノベーションを起こす」ということになるのですが、
丁寧に言うと「新しい組み合わせをどんどん作れるようになる」といことになります。
イノベーションには「新しい組み合わせ」という意味があるのです。
ビジネスの作り方について孫正義さんが、「発明の作り方を発明した」ということを
『孫正義名語録 事を成すためのリーダーの心得100』の中でおっしゃっていました。それはつまるところ「組み合わせ法」であると。
これについては先日、東京ビッグサイトで開催されていた「AI・人工知能EXPO」においてメディアドゥという企業(https://www.mediado.jp/)が
企業プレゼンテーションでこの組み合わせ法について紹介されていました。
以下の説明は、その内容をなぞるようなものになります。
孫さんは、アイデア、それすなわち、組み合わせじゃ、と考え、
気になるキーワードをカードにして3枚めくってそれらを組み合わせてビジネスモデルを毎日1つ考え出していたそうです。
以下の図がその例です(まるっと同じではありませんが、メディアドゥさんのプレゼンをベースにしています)。
項目はわたしが最近気になっているものです。
ここから3枚選んで、こうなったとします。
AIと家事とフィンテック。
ここからアイデアを考えてみます。
例)家事にあるニーズは、些細ながら無視できない些事が多く、そこに多くの時間と労力が取られていることを解消できないか、ではないかと考えてみます。トイレットペーパーやら食材やらおむつなど。創造的な思考をさほど必要としないもの(料理はクリエティブですが)、しかし自分で買ったり手配したりしなくてはいけないもの。
ここから開放させるサービスがあれば、ビジネスモデルになるはず。フィンテック(佐藤 航陽さんの本『お金2.0』によればフィンテック1.0に含まれるものですが)により、パスモやスイカ、アップルペイなどを使って買い物をするとします。そのデータからAIに日用品の買い物周期と価格帯を学習させます。そして返品可能にしながら勝手に宅配していきます。同時に家計簿もつけてくれたりするともっと便利です。チラシを精査して同じ商品なら安いところから購入してくれると更に便利です。このデータを匿名にしてメーカーや小売に提供すれば、どのような商品が好まれているのか、POSや口コミ以上にリアルに分析できるかもしれません……。
というように組み合わせでアイデアは簡単に生まれます。
この組み合わせをじゃんじゃんできるようにするための知的体力(ストック)をこしらえていく作業が読書です。
アイデアは組み合わせであるという考えは、いたるところで語られています。
例えば、電通では社員に全員配られていると(山口周さんの本にかかれていました)いう
ジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』(残念なことにkindleにはありません)には、このように書かれています。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである」

この組み合わせを作るのに必要な知的ストックをどうやっていくのか。
ただ読むだけでは、だいたい忘れてしまいます。
なので読後にしなくてはいけないことが2つあります。
それが読書のコンバージョン。
コンバージョン1は、記録。
コンバージョン2は、行動。
次回はこのコンバージョンの仕方について書いてみたいと思います。
(大田)