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2021/06/02
人は、とにかく曖昧なことが嫌い「曖昧性効果」
筆者:

エルズバーグの実験

問題:2つの箱、AとBがあります。箱Aには、アタリとハズレがそれぞれ50個ずつ入っています。箱Bには、アタリとハズレが合わせて100個入っています。当たると1万円もらえます。

あなたは箱Aと箱Bどちらを選んで挑戦しますか?

多くの人は箱Bを選択します。これは、アメリカの経済学者、ダニエル・エルズバーグ(Daniel Ellsberg)の実験です。この傾向は、賞金ではなくペナルティである場合、より強まりました。つまりハズレを引くと1万円支払わなくてはならないとなると箱Bをもっと選びやすくなるということです。ケインズ経済学のケインズも近い概念を発表していました(※1)。

箱Bもアタリとハズレが無作為に選ばれて入れられるのであれば、数学的にはアタリとハズレの確率がそれぞれ2分の1になります。しかし人は、曖昧な選択肢を避けます。これを曖昧性効果と呼びます。

曖昧性効果

曖昧性効果(Ambiguity effect)とは

情報が不足している選択肢を避ける傾向

です。認知バイアスのひとつ。曖昧性忌避(ambiguity aversion)とか不確実性回避(uncertainty aversion)とも言います。この曖昧性効果を具体的なものにしたのは、エルズバーグのパラドクス(The Ellsberg paradox)とも呼ばれています。

実例

住宅を購入するとき、多くの人は市場によって金利が変動する変動金利型住宅ローンよりも金利が一定の固定金利型住宅ローンを選択します。統計的には変動金利型の方がお得であることがわかっているにもかかわらず

また人々の資産運用の方法にも、この曖昧性効果がみられます。リスクを嫌う投資家は、株式やファンドなどの変動性の高い投資ではなく、国債や銀行預金などの安全な投資を好む傾向があります。株式市場が時間の経過とともに高いリターンを提供する可能性があっても、投資家はリターンがわからない予測不可能な株式市場ではなく、リターンがわかっている安全な投資を好みます。

人間は曖昧な知識を避けようとするものである。これはクラスタリング錯視と関係があります。大量の交絡変数を提示されても、人は知らないことを知っていると主張する傾向があります。これにより認知的不協和が生じ、それを避けるために、より確実なものに会場を変えようとする。

対処・応用

曖昧性効果への対応策は、計算すること。人は確率がとにかく苦手です。

認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。

 

参照

※1:A Treatise on Probability

※2:Ambiguity effect

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