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2021/06/02
ピザって10回言ってみては「アンカリング」
筆者:

 

 

ピザって10回言ってみて

「ピザ」と10回言わされたあとに、肘を指差して「ここは?」と尋ねられると「ひざ」と答えてしまう。あれは、先行する刺激「ピザ」に、そのあとの判断が影響をうけてしまっているために起こります。これを「アンカリング」と言います。

アンカリング

アンカリング(Anchoring)とは

先行する何らかの数値(アンカー)によって後の数値の判断が歪められ、
判断された数値がアンカーに近づく傾向

です。認知バイアスのひとつ。これは分かっていても影響を受けてしまいます。アンカリングを説明したあとでも、次の質問に対して問われた生徒たちは、答えにアンカーの影響を受けてしまいました(※3)。

自分の社会保障番号(アメリカ人が持っている)の下2桁と同じ値段(ドル)で、ワインやチョコレートなどの品物を買うかどうかを質問しました。そのあとに、その品物に最大でいくら払えるかを質問したところ、社会保障番号の下2桁の数字が大きい人ほど、高い値段で買おうとする傾向がありました。

1×2×3×4×5×6×7×8

もうひとつ実験。このアンカリングを最初に研究したのは、ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマン。ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーは、2つに分けたグループに1から8までの数字をかけ合わせた積を5秒以内に推測してもらいました。ひとつのグループには、「1×2×3×4×5×6×7×8」の順番で、もうひとつのグループには「8×7×6×5×4×3×2×1」の順番で提示しました。すると「1×2×3×4×5×6×7×8」のグループのほうが推測値は小さく(中央値が512)、もうひとつのグループのほうは推測値は大きくなりました(中央値が2,250)。

アンカリングと性格

ビッグファイブという性格診断とアンカリングには関係があり、賛成性と良心が強いひとはアンカリングの影響を強く受け、外向性の高いひとはアンカリングの影響が弱いようです。また新しい経験に対して開放性の高いひとは、アンカリングの影響を受けやすいようです。

認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。

おすすめの本

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※3は、ダン・アリエリーの著書『予想どおりに不合理』より。

 

参照

※1:Anchoring (cognitive bias)

※2:アンカリング

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