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2021/06/25
何度も報道されると人は動く 「利用可能性カスケード」
筆者:-

消毒液が店頭からなくなったのは…

ニュースで「○○が不足し、店頭から無くなっている」という報道を繰り返し見るとわたしたちは、買わないと困ると焦り、慌てて店を訪れ、それを購入したくなります。ある情報を繰り返し与えられ続けると、人はそれが本当なのかどうかを確かめることなく、信じてしまい、それが社会で連鎖反応を起こします。このように繰り返し入ってきた情報によって起こる確信とその連鎖を「利用可能性カスケード」といいます。カスケードとは、「連なった小さな滝」という意味です。

利用可能性カスケード

利用可能性カスケード(Availability cascade)とは、

主張を何度も聞いているうちに、真理であると集団で確信する傾向

です。これは、ある情報が、集団的な信念にまで発展する過程となる、1種の自己強化サイクル(self-reinforcing cycle)です。わたしたちは、「新しい情報(概念)を、他の人たちも信じている」ということを理由に受けいれ、信じ始めます。これは、社会(つまり多勢の他者たち)とのつながりを求める人の欲求が、批判的な思考を超えて、作用するために発生します。驚異的な情報に関して起こりやすい。

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テロ行為は利用可能性カスケードによってその脅威が広がる

テロ行為は、その脅威の規模よりも相対的に大きく取り扱われ、報道され、利用可能性カスケードを起こします。こうして恐怖のアピールを利用し、目的を達成します。これを「恐怖の文化(culture of fear)」と呼びます。未知の病気が広がるときもまた利用可能性カスケードを起こします。たとえばワクチン恐怖症など。

利用可能性カスケードの例

実際の脅威以上の取り扱われ方を示すもの(※1)

•MMRワクチンに対する恐怖症
•地球温暖化
•銃による暴力

対策・応用

社会の利用可能性カスケードによる集団的な盲信行動に対して、利用可能性カスケードを差し引いた視点で、自分に有利となる手段を模索し、実行する

関連した認知バイアス

•利用可能性ヒューリスティック(Availability heuristic)
認識、理解、決定の際に、思い出しやすい情報だけに基づいて判断する傾向。

認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。

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参照

※1:Availability cascade

※2:利用可能性カスケードavailability cascade

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