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2021/02/27
【植物コレクション008】 花ごと落ちているなら「椿(つばき)」
筆者:

 

 

 

 

 

ツバキ

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名前

日本語:椿・海柘榴(ツバキまたはヤブツバキ/藪椿)
英語:Camellia japonica, common camellia, Japanese camellia

「ツバキ」の名前の由来は、諸説あって、そのひとつは葉につやがあるので「津葉木」と呼んだことから。

生態

ツバキ科ツバキ属。常緑樹。照葉樹林の代表的な樹木。木本。照葉樹林(しょうようじゅりん)とは、。森林の群系の1つで温帯地域の常緑広葉樹林のひとつ。歯の表面の照りが強い木が多いので照葉樹林といいます。群系(ぐんけい)とは、似た見た目で同じような気候条件・環境条件のもとで成り立つ植物群落の分類単位。植物群落とは、英語(plant community)。一定の範囲に一緒に生えて関連しあって育つ個体群全体のこと。

植物学上はヤブツバキで、その別名として一般的にツバキと呼んでいます。

高木(こうぼく)。高木とは、3〜5メートルの高さまで成長する木本植物。高木の対義語は低木(ていぼく)。ツバキは5〜10メートル前後まで生長します。大きいと15メートルくらいまで。成長は遅くて寿命は長い。樹皮はなまらかで灰白色。

葉は互生(たがいちがい)。先端は尖り、基部はひろい楔形。ふちに細かい鋸歯(きょし)※。

開花時期は2〜3月。花ごとぼとりと落ちるのがツバキの特徴です。果実は球形。

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ツバキの果実
あおもりくま(Aomorikuma) – 青森県青森市 合浦公園, CC 表示-継承 3.0, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1548264による

葉縁

ようえんと読み、は葉身(ようしん)の周辺のこと。

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derivative work: McSush (talk)Leaf_morphology_no_title.png: User: Debivort – Leaf_morphology_no_title.png, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7681206による

分布

ツバキは日本原産。日本では北海道以外。国外では朝鮮半島南部と台湾に生育している。

サザンカとツバキの見分け方

ツバキはサザンカとクリソツ。

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ツバキ
KENPEI – KENPEI's photo, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=599514による

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サザンカ
KENPEI – KENPEI's photo, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=599485による

ツバキは高木ですが、サザンカは低木。サザンカは耐寒性が強く常緑、日向から半日陰まで植え付けられるので庭木に人気。1番わかりやすい違いはこれ。

ツバキの花は花ごと落ちるけれど、サザンカは花びらが落ちる

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だからこれ、ツバキ。

その他に違いはこれら。

•ツバキの開花時期は12月〜4月で、サザンカは10月〜12月。

•花の形が、ツバキは筒状だけれど、サザンカはそれよりは平らで薄い。

•葉脈の中心が黒っぽいのがサザンカ。白っぽいとツバキ。

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画像引用:Lovegreen 「椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)を見分ける方法をご紹介」

•葉のうらに毛があるのがサザンカ。つるつるがツバキ。

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画像引用:Lovegreen 「椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)を見分ける方法をご紹介」

毒のある虫に注意

ツバキ科には「チャドクガ」という毛虫がいることがあって、チャドクガの毛に触れると激しい痒みや湿疹が出てしまいます。ツバキ科の葉に触るときは気をつけましょう!虫食いがあったら要注意だそうです。

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これがチャドクガ。
画像引用:YAMA HACK 「3分でわかる!チャドクガの生態と刺された時の対処法<画像あり>【専門家監修】

この毛虫だけじゃなくって卵にも毒針毛がついています。やられちゃっても掻いちゃだめ!粘着テープで毒針毛を取り、流水で洗って、抗ヒスタミン軟膏を塗り、ひどいときには病院へ。服はそのまま洗濯すると毒針毛が他の服に移るので、こちらもテープでよく取って50度以上のお湯で洗ってさらにアイロンがけまたはスチームするといいそうです。詳しくはこちらを参照ください。

人との関わり

防音の機能があるみたい。

ツバキの木灰は日本酒の醸造やアルミニウムを多く含むため染色にも使われていたようです。椿油(つばきあぶら)は、種子を熱を加えずに押しつぶして絞った油。食用油、機械油、整髪料、燃料油として使われてきました。椿油のサポインは洗髪に使うと汚れをよくお年、頭部にできた湿疹やかぶれに効き、羊毛効果もあるとか。

花を採って、根本から甘い蜜を吸うことができます。(ほんと!?)

ツバキは『万葉集』にも出てきます。

川上のつらつら椿つらつらに見れども飽かず巨勢の春野は
春日蔵首老

その他、合わせて9首あり。

「花椿」は春の季語、「寒椿」「冬椿」は冬の季語。

足利義政、豊臣秀吉、徳川秀忠らもツバキを好んだそうです。

ヨーロッパでも17世紀末にツバキは大流行

ヨーロッパでは17世紀末に園芸植物としてツバキは大流行し、フランスの劇作家、アレクサンドル・デュマ・フィス(Alexandre Dumas fils)の小説であり、イタリアのロマン派の作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe  Verdi)のオペラである『椿姫(La Dame aux camélias)』において主人公の好きな花として登場します。

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アール・ヌーヴォーのイラストレーター、アルフォンス・ミュシャの『椿姫』のポスター(1896年)

アール・ヌーヴォーについてはこちらにアール・デコとの違いと合わせて紹介しています。

https://note.com/shijimiota/n/nd9b7ae988a23

まとめ

ツバキはちょっと逸話も利用価値も高くっていくらでも掘り下げられそうですね。おもしろい!

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