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2021/06/03
恋をしていない人は、恋愛感情をうまく理解できない「感情移入ギャップ」
筆者:-

感情移入ギャップ

感情移入ギャップ(empathy gap)とは

怒ったり恋愛したりしている時に、その感情を持たない視点で考える事ができない傾向

ホット・コールド・エンパシー・ギャップ(hot-cold empathy gaps)ともいいます。

人間の理解は「状態に依存」します。怒っているときには、冷静であることを理解するのは難しく、逆に冷静であるときに起こっている状態を理解するのは難しくなります。恋をしているときに、恋をしていない状態を理解するのは難しく、逆もまたしかり。「まあ、そりゃそうだよな」と思うも、この感情移入ギャップが問題を起こす場面がいくつかります。

感情移入ギャップが問題になる現場

感情移入ギャップがあると医療現場では、医師は痛みに苦しむ患者の状態を理解できません。上司は部下を理解できず、販売員は顧客の状態を理解できなくなります。

性欲が生むギャップ

マサチューセッツ工科大の2005年の研究によれば、わたしたちは、冷静でいるときには、すごくムラムラしているときの行動をちゃんと予想できないようです。冷静なときには、コンドームをちゃんと使用すると想定していても実際に興奮した状態では、その使用を怠る傾向がありました(※2)。

いじめと感情移入ギャップ

いじめは、されていないひと、特にしている側の人間は、されているひとの気持ちを理解できません。いじめにあった経験を持つ教師とそうではない教師とでは、前者のほうが、いじめをしている生徒を罰する率が高いという研究結果があります(※3)。

対策・応用

身近の場面では、恋愛に関する相談をするとき、されるときに、相手と自分の間に感情移入ギャップがあることをばっちり想定しておくのが良いでしょう。「そんな男(女)、やめときなって」というセリフは、功を奏しないどころか、心理的リアクタンスを引き起こすことうけあいです。

ビジネスシーンにおいては、売り手は買い手を、買い手は売り手をうまく理解できない状態をデフォルトだと想定しておきましょう。相手の心理をより正確に想定できたとき、ビジネスチャンスを強く引き寄せることになるはずです。

認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。

関連した認知バイアス

•投影バイアス (Projection bias)
他の人が自分と同じように考え、自分の意見に同意するはずだと考えるバイアス。

•心理的リアクタンス (Reactance)
他人から選択を強制されたりすると、例えそれが良い提案であって反発する傾向。

 

参照

※1:Empathy gap

※2:The Heat of the Moment: The Effect of Sexual Arousal on Sexual Decision Making

※3:Empathy gaps for social pain: why people underestimate the pain of social suffering

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