出典:Figaro.jp 「うつわディクショナリー#22 吉田直嗣さんの黒と白」
吉田直嗣(よしだ なおつぐ)氏は、1976年生まれ。
陶芸家、黒田泰蔵氏に師事。富士山ちかくの静岡県駿東郡(すんとうぐん)に自宅兼アトリエを構える陶芸家。
どういう方で、どういう作品を作っているのか
吉田直嗣さん
ちかく(東京なら2020年2月8日から16日まで、大阪では2020年2月21日から3月1日まで)、カール・ハンセン&サンの日本のフラグシップストアで、カール・ハンセンと吉田直嗣氏のコラボレーション展示販売イベントが開催されます。企画意図は、吉田直嗣のシンプルがゆえに深いクラフトマンシップがカール・ハンセンの家具と通じるということでその協演を楽しんでというもの。
Nature form by Naotsugu Yoshida
写真は、上記カール・ハンセンのイベント紹介サイトより。吉田直嗣氏は、こんな環境で暮らし、作品を創造しているようです。
Numéroのインタビュー(※1)によれば、陶芸を始めたきっかけは、
一人暮らしを始めたのですが、自分で使いたいと思う器がお店に置いていなかった。それなら自分で作ればいいと、大学の陶芸サークルに入りました。
とのこと。
それから吉田直嗣氏は、紆余曲折して、陶芸家の黒田泰蔵氏のアシスタントを始めるのですが、当初は、黒田泰蔵氏がどんな方なのかよくわかっていなかったそうです。黒田氏の作品を整理しながら、学生時代に憧れて真似をした作家だとようやく気がついたそうです。いろいろと、のんびりした気質なのか、魅力的です。それから吉田氏は、真面目に仕事に取り組んだとのこと。
吉田氏の鉄釉を独立当初、選んだ理由は「器のフォームを表現するのに最適だから」。しかしその後、紅茶屋さんの友人とのコラボレーションをする際に「黒だと紅茶の色が見えない」という理由で、白い磁器を作り始めます。
その結果、吉田氏の作品は、黒い鉄釉(酸化鉄を含んだ釉薬)を使った陶器と白い磁器になっています。
自転車好きみたいです。
出典:Numéro 陶芸家、吉田直嗣が追い求める器の美学
ちなみに富士山の存在感が強いので、富士山が見える側には窓を作らなかったそうです(笑)。
こちらのインタビューで、そう語っていました。
写真と価格は、Rectohallを参照。