出典:フリッツ・ハンセン公式ウェブサイト
カール・ハンセン&サンよりモダン寄りなデンマークの家具ブランド、フリッツ・ハンセン。カール・ハンセンのシグニチャーにもなっているYチェアをデザインしたハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーは、こちらのブランドでもプロダクトをデザインしています。
ただし、フリッツ・ハンセンといえば……代表的なデザイナーは、アルネ・ヤコブセンでしょう。
Republic of Fritz Hansenとしても知られる。
1872年にデンマークの大工、フリッツ・ハンセンが家具企業を創業。
1915年に、最初に蒸気で折り曲げた椅子を初めて発売します。
1934年に、フリッツ・ハンセンは、アルネ・ヤコブセンとの協業を始め、その結果、デンマーク・デザインとして象徴的な
アント、シリーズ7、グランプリ、スワン、エッグなどの商品を世に送り出していくに至ります。
Piet Hein(ピート・ハイン。デンマークの科学者)氏との協業では、1968年にsuper-elliptical tableを生み出します。
また、Poul Kjærholmの家具コレクションの主要な部分を獲得する(日本語変ですな)権利を得るほどの名声を獲得していきます。それ以降も多くのデザイナーたちとの協業を続け、セシリエ・マンツのEssay TableやTodd BracherのT-NO1、コンノ・ヒロミチのRIN Chair、Pelikan DesignのPlano table、Kasper SaltoのIceシリーズなどの名作を出し続けています。(以下の写真もフリッツ・ハンセン公式ウェブサイトより)
Designer: アルネ・ヤコブセン
61,600円(税込)
もともとはデンマークの国際的な製薬会社、ノボノルディスク社の社員食堂用にアルネ・ヤコブセンがデザインしたチェアです。
Designer: アルネ・ヤコブセン
61,600円(税込)
Designer: アルネ・ヤコブセン
117,700円(税込)
1957年、コペンハーゲンのデンマーク工芸博物館で開催された春の展示会にて初公開されたチェアです。当初は、3130モデルという名前でしたが、同年、ミラノ・トリエンナーレに出品され、最高賞であるグランプリを獲得したため、「グランプリ」と命名されました。
Designer: アルネ・ヤコブセン
486,200円(税込)
1958 年にコペンハーゲンのSAS ロイヤルホテルのロビーやラウンジのためにエッグチェアと共にアルネ・ヤコブセンによってデザインされたチェアです。
Designer: アルネ・ヤコブセン
860,200円(税込)
SwanとともにコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーとレセプションエリアのためにデザインされたチェアです。
Designer:セシリエ・マンツ
602,800円(税込)
Duravitでも紹介したデザイナ―、セシリエ・マンツのデザインによるウッドテーブル。
Designer: Todd Bracher
61,600円(税込)
(出典:Tabroom)
Designer:紺野 弘通(2008年)
Designer: Piet Hein & Bruno Mathsson
280,500円(税込)
数学者、ピート・ハインが、ストックホルムのセルゲル 広場の交通問題へのの解決策にインスピレーションを得てデザインしたテーブル。
Designer:ハンス・J・ウェグナー
893,200円(税込)
フリッツ・ハンセン唯一の純粋な木製のチェア。ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナーにより1944 年にデザインされました。ウェグナーは17、18 世紀の中国の椅子に、時流に捕われないデザインのインスピレーションを見出して、チャイナチェアをデザインしました。
Designer: ハイメ・アジョン
26,400円(税込)
Designer: フリッツ・ハンセン
111,100円(税込)
Designer: フリッツ・ハンセン(ヴィスムセン、エンゲホルム)
70,400円(税込)
1958年にフリッツ・ハンセンの家具職人、ヴィスムセンとエンゲホルムにより制作されたテーブル。
ヒューマニスティックなサンセリフ体ですが、書体は、Bruta PROが近いか。
ウェグナーのYチェアがフラグシップになっているカール・ハンセン&サンと比較して、同じデンマークでも、やはりフリッツ・ハンセンのほうが、モダンで華やかなデザインコンセプトを持っています。一方で、カール・ハンセン&サンは、ネイチャーというコンセプトが主軸にあります。デザイナーがかぶりながらも、大きな違いがあり、違いがあるのにデニッシュ(デンマークの)というくくりには、両者が入り、なにかしら通底するものがあるところがおもしろい。
共通しているのは、思うに
洗練させ続けた心地よさ。