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2020/05/24
【良いモノ・アーカイブ】№76 536 Nuage(ニュアージュ)_家具
筆者:大田忍

映画『蜘蛛の巣を払う女(The Girl in the Spider’s Web)』は、前作『ドラゴン・タトゥーの女(The Girl with the Dragon Tattoo)』の続きながら、演者ががらりと変わっていますが、原作の面白さを伝える良い映画だと思います。

 

原作は、スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』。『蜘蛛の巣を払う女』は原作を大きくアレンジしたもの。とはいえば、わたしはスティーグ・ラーソン氏が書いたシリーズ3までしかよんでいないので不確か。彼の死後もミレニアムは続き、現在シリーズ6まで出版されています。

映画『ドラゴン・タトゥーの女』では、主演が007のダニエル・クレイグ氏にルーニー・マーラ氏と豪華。監督はデヴィッド・フィンチャー氏とやっぱり豪華。豪華すぎて次作が作れなかったとか。

 

話は『蜘蛛の巣を払う女』の方。この映画の舞台美術を担当したのがEve Steawrt氏。(デヴィッド・フィンチャー氏も製作総指揮をされています。)

(引用:The Guardian “Interview Set designer Eve Stewart: ‘Get me nine tons of Scottish seaweed!’”

映画の舞台は北欧スウェーデンで、出てくる家具、車、諸々が上手で映画の本筋以外でも楽しめる映画です。ちなみに車は、ランボルギーニのアヴェンタドールがマット塗装の黒で出てきます。最高です。

ミカエル・ブルムクヴィストというライター・編集者の自宅の家具の選び方はすばらしく、北欧+裕福+審美眼あり を美しく、さり気なく体現しています。

そのなかでもすごく地味に使われているのが、今回紹介したい526 Nuageという本棚。

526 NUAGE

(https://viva-interiors.com/products-cassina/526-nuage-36483.html)

526 NUAGEは、カッシーナ・イクスシーで販売しています。

カッシーナ・イクスシーについてはこちらの記事でも紹介しています。

価格:185万円

デザイナー:シャルロット・ペリアン

カッシーナで取り扱う商品のなかで、名だたるデザイナーがデザインしたものを「ちゃんと」リプロダクトしたものシリーズであるI MAESTRI COLLECTION(イ・マエストリ・コレクション)に含まれています。イ・マエストリ・コレクションに含まれているデザイナーには、ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトなども含まれていますが、この526 Nuageをデザインしたシャルロット・ペリアン氏も含まれています。

Charlotte Perriand

(引用:https://www.thedcpi.com/charlotte-perriand-retrospective-opens-at-fondation-louis-vuittton/)

シャルロット・ペリアン氏のデザインには他にもLC7など有名なものがいくつもあります

 

LC7

(引用:https://www.smow.com/charlotte-perriand/lc7-swivel-chair.html)

 

シャルロット・ペリアン氏は、写真のように日本に滞在していたのですが、そのとき京都の桂離宮を訪れたとき、違い棚(床の間の横の床脇に段違いに取り付けた飾棚)を見て、その影響を受けてデザインしたのが526 Sauge。扉などかなりカスタマイズ可能です。

かなり高額のこの棚、家具にはかなりお金をかける北欧で成功した編集者なら購入するかしらん。とても感じの良いカスタマイズっぷりから、私の推測ですが、誰かが使っているのをそのまま借りたのではないかと思っています。

その他にルイス・ポールセンの照明なども出てきます。こんなふうにいい映画には楽しめる部分がいっぱいあります。

映画で見た良いものなど、どんどん紹介していきたいと思います。