(By Roland Godefroy – Own work, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4612877)
ディジー・ガレスピーは、チャーリー・パーカーとともにビバップというジャズのジャンルを形成した功労者でもあるアメリカのジャズ・トランペッターであり、作曲家、歌手。
John Birks “Dizzy” Gillespie 。1817年–1993年。アフリカ系アメリカ人のトランペッター、バンドリーダー、教育者、作曲家、歌手。
アメリカ合衆国、サウスカロライナ州のチーロー(Cheraw)に生まれる。
スウィング・ジャズ時代のトランペッター、ロイ・エルドリッジ(Roy Eldridge)の影響を受ける。
新しい演奏法を模索するガレスピーは、バンドのリーダーたちと揉めて、刃傷沙汰まで起こしています。
ドラマーのケニー・クラーク、ピアニストのセロニアス・モンク、ギタリストのチャーリー・クリスチャンらとジャムセッションをする。
彼らのたまり場だったのはニューヨークのミントンズ・プレイハウス(Minton’s Playhouse)。ハーレム地区のセシルホテル(西118丁目210番地)の一階にあった。
Minton’s Playhouse on National Register of Historic Places in New York City
(Americasroof – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6262487による)
さらにサックスプレイヤーのチャーリー・パーカーとも知り合う。ピアニストのアール・ハインズとともにビッグバンドで活躍する。
Bebop。1940年代に成立したジャズの1形態。スウィング・ジャズが終焉し、モダン・ジャズが始まる、そのモダン・ジャズの起源がビバップだとされています。
予定調和なスウィング・ジャズに、即興演奏好きなジャズマンたちが飽き、ライブハウスの閉店後にジャム・セッションをし、そこから発展したと言われています。ダンスや聴衆のためのジャズから、芸術音楽へと昇華した契機となりました。
最初に決まったテーマ部分を演奏したあと、コード進行に沿った形でありながら、即興演奏(インプロビゼーション)を順番に行う形式。
チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらにより和声が極限まで拡張されることとなります。原曲のコード進行を、様々な代理和音をもちいてリハーモナイズしたり、内部転調を行ったり、テンションノートが積極的に用いられたりします。
和声の理論的には、後期ロマン派音楽に近いそうです。
その結果、ビバップの演奏では調性が希薄になりました。
スウィング・ジャズのつぎに生まれたのがフリージャズ。
Swing Jazz。1930年代から1940年代はじめにかけて流行したジャズのジャンルのひとつで、白人が主体となって作られた大人数編成のビッグバンドの形態が特徴。
ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、グレン・ミラーらのバンドがスウィング・ジャズのビッグバンドとして有名。
スウィング(Swing)は、リズムの種類。2つの連続した音符のうち、はじめの音符の長さを長めにとり、ふたつめの音符を短くする。シャッフル、バウンスとも言う。
スウィング・ジャズは、スウィングのリズムを得特徴としたダンスミュージックでした。即興演奏やソロより予定どおりの演奏に重点が置かれる。1929年の世界大恐慌により、アメリカの民衆は癒やしの音楽を望み、それに応えるかたちでスウィング・ジャズは流行しました。
スウィング・ジャズの前は、ディキシーランド・ジャズやニューオリンズ・ジャズが流行しました。
少しずつ充実させていくつもりだけれど、短い歴史ながらジャズは多様に発展していくのでその歴史を抑えていきたい。
ディジー・ガレスピーがチャーリー・パーカーを形成したビバップは、モダン・ジャズは、1940年代後半から1960年代まで。
アーリージャズ
クラシック・ジャズ
オールド・ジャズ
を経て、モダン・ジャズへ。ただし英語ではモダン・ジャズとはあまり言わない。
1950年代〜1960年代:ビバップ
曲がったトランペット
ガレスピーのトレードマークにもなったベルが上を向いたトランペット。これは1954年にパーティの席で痴話喧嘩してころんだ客が、なんとガレスピーのトランペットの上に尻もちをつき、ベルが折れ曲がった。試しに吹いてみるとプレイヤー自身にも聞きやすくなったので、依頼、ガレスピーは楽器メーカーに特注して曲がったトランペットを作らせて愛用するようになった。ベルが上向きになっているトランペットをアップベルトと言います。
「チュニジアの夜(A Night In Tunisia)」(1942年)、「ソルトピーナッツ(Dizzy Gillespie – Salt Peanuts)」「ビバップ(Bebop)」(1945年)、「ブルー・ン・ブギー」「マンテカ」「ウディン・ユー」「アンソロポロジー」。Kush。
チュニジアの夜は、ビバップのイコンとなる。
ビバップは「ビバップ」の語源となる。
Dizzy Gillespie – A Night In Tunisia Live 81
Dizzy Gillespie – Salt Peanuts
Dizzy Gillespie – Bebop
Dizzy Gillespie Quintet – Kush
Dizzy Gillespie -November Afternoon
November Afternoon の作曲者は、トロンボーン奏者のトム・マッキントッシュ(Tom McIntosh)