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2019/11/18
【良いモノ・アーカイブ】No.13 Opinel / オピネル_キャンプ用品
筆者:大田忍

アウトドアにこだわりを持ち始めると一度は手をつけるし、ときどきハマる、手間のかかるナイフ

内容
•概要・まとめ
•どんな手間がかかるか
•サヴォワ地方
•ロゴとマーク「クラウンド・ハンドの由来」

概要・まとめ

使い勝手の悪さや不便さから言って「良いモノ」とわたしは思っているわけではない。
しかしアウトドア好きなら一度は通る道のようなので通ってみている。

130年以上の歴史、フランス、サヴォワ地方のもの、扱いが面倒……
この辺がうまいことケミストリーを起こして、オピネルは随分と人気です。
しかし「良いモノ」かと言えば、すぐに錆びるし、アウトドア用なのに塗れると柄が膨張するし、刃のロックだって心もとない。正直、もっと良いナイフは他にある。なので、わたし(大田)自身、オピネルのナイフを良いモノだとは今の所思っていません。その代わり、たしかに愛着が湧きます。いずれお別れする予感がしますが、今はまだ愛おしい気持ちで所有していますし、このナイフにかけた手間は楽しかったです。

どんな手間がかかるのか

オピネルのラインには、錆びにくいステンレス素材の刃を使ったものと、よく切れるのによく錆びる炭素鋼(カーボンスチール)を使っているものがあり、後者のカーボンスチールの刃がやっかいです。
「オピネルの儀式」と言って、youtubeなどで、このカーボンのオピネルに施すべき手間を紹介している動画がいっぱいあります。
買ってからそんなに手間がかかるものを「良いモノ」とは評価しづらいわけですが、 やった結果、どうなるかというと
「オピネル、ええやんけー」
という愛情が生まれます。手間を掛けた愛情というコストを愛情をもつことで回収しようとするバイアスが生まれるわけですが、楽しいか楽しくないかと言えば、楽しい。
どんな手間がかかるのか、今後どこかで動画で紹介しますし、今検索されてもいっぱい出てきますが、ざっくり言うと
  1. 柄をヤスリで削ってからウォルナッツオイルに浸して乾かす(要2日)。
  2. カーボンスチールの刃をシリコンオフオイルで拭き取ってから、紅茶8:お酢2の液に1時間ほど浸して黒錆加工をして乾かし、研ぐ。(3時間くらい?)
とこんな感じ。
がちの人たちは、一度刃を柄から外してやりますが、はたして外す意味がよくわからない。そして外すのはとても大変。
それから、手間だけではなく、アウトドア初心者にはあまりオススメされない理由に刃の形状があります。切っ先が上に反り上がっているので手を切りやすいんです。
余談ですが、
オピネルの刃には、上述のCarbonの他に
INOX(イノックス)
の表記があるものあります。これは、ステンレス鋼の意味。
手間はかかるが、歴史あるし、よく切れるのでオピネルには、キッチンから庭仕事用までさまざまな用途に合わせたラインが作られています。だから、誰かのうちに行ったときにオピネルの包丁やパン切り包丁などをみかけたり、レストランで使われていたりするのに気づいたときには、
アウトドア好きなのかな?それともフランスやサヴォワ地域に何か関心があるのかしら?と思ったりして楽しいかも知れません。尋ねてみたら、なんらかのエピソードが得られるかも知れません。

サヴォワ地方

Savoieと書き、サヴォイアとも読むことがあります。イタリアやスイス領にも接する地域です。名前の由来は、ラテン語のサパウディア(Sapaudia)で「もみの木の森」という意味。

ロゴとマーク「クラウンド・ハンドの由来」

オピネルの刃には、ロゴとともに王冠と三本指を立てた右手のマークが彫られています。
これはcrowned Handと呼ばれおり、商標登録もされれています。
これは創業者、ジョセフ・オピネルの家があったサン=ジャン=ド=モーリエンヌ (Saint-Jean-de-Maurienne)の聖堂の参事会の紋章が原型となっています(参照:Wikipediaおよびオピネル博物館サイト)。
“SAVOIE FRANCE”に使われている書体は、ITC Conduitが近いか。
ロゴ部分は、オリジナルだと思われるが、
Velodromaが近いか。
詳しい歴史や主な商品と価格はまた今度。