BRANDING TAILOR

BLOG

2019/12/24
【良いモノ・アーカイブ】No.23 Breguet(ブレゲ)_腕時計
筆者:大田忍

(出典:ブレゲ公式サイト)

時計の歴史の始まりであり、「歴史が作り出された場所にブレゲあり」でもある天才

 

概要

腕時計の世界をちょっと掘ってみるとすぐにたどり着くのがアブラアン・ルイ・ブレゲの存在でした。

 

アブラアン・ルイ・ブレゲは、いつのどこの人かといえば、

1747年–1823年。76歳で他界。スイス、ヌーシャテル生まれ。

ヌーシャテルは2015年で人口3万人ちょっとの街。

アブラアン・ルイ・ブレゲは、冒頭でも書いたように「歴史が作り出された場所にブレゲあり」とも言われているし、

「時計の歴史を200年はやめた」とも言われています。

Abraham-Louis Breguet
1747–1823

 

まずは「歴史が作り出された場所にブレゲあり」と言われる所以ですが、ブレゲの時計を寵愛した人物たちの名を挙げてみましょう。

マリー・アントワネット(1774–1792):フランス国王ルイ16世の王妃。

ナポレオン・ボナパルト(1769–1821):フランスの皇帝

アレクサンドル1世(ロシア皇帝)(1777–1825):第10代ロシア皇帝

エットーレ・ブガッティ(1881–1947):イタリアの自動車ブランド、ブガッティの創業者

アーサー・ルビンシュタイン(1938–2018):アメリカの作曲家

アレクサンダー・フォン・フンボルト(1769–1859):プロイセン王国の博物学者/探検家/地理学者。

など(※1)

 

ブレゲすごくね?

 

そしてどうして時計の歴史を200年はやめたのかというと

•トゥールビヨン

•ミニッツ・リピーター

•永久カレンダー

•クロノグラフ

•自動巻き機構

•ヒゲゼンマイ

•耐震機構

•ツインバレル

などを発明しているからなんです。アブラアン・ルイ・ブレゲ以前と以降で時計の世界は二分されているわけです。

 

ブレゲすごくね?

 

 

マリー・アントワネット

こんな逸話もります。(※1)

アブラアン・ルイ・ブレゲがマリー・アントワネットに「予算も期間も制限しないので最高の時計を作ってください」と頼まれます。そうしてできたのが「マリー・アントワネット」。実際にブレゲの工房にマリー・アントワネットが訪れたのではなく、「マリー・アントワネットの礼賛者と自称する人物」に依頼されたようです。(※2)

依頼されたのが1783年、完成したのが1827年。

マリー・アントワネットは1792年にすでに首を落とされた処刑されています。

アブラアン・ルイ・ブレゲ自身も1823年に亡くなっています。

彼の死後は、ブレゲの息子が完成させました。どんな時計かといえば、こちら。

 

Marie-Antoinette N°1160

Marie-Antoinette N°1160

 

価格は3000万ドル。約33億円。

公式サイトでも価格はお尋ねくださいとなっているが、実際には販売する予定もないようです。価格は※2のサイトでの表記を参照しています。

1983年にエルサレムの美術館から盗まれて2007年に25年ぶりに発見されました。

 

ちなみにN°1160がレプリカ、N°160がオリジナル。レプリカも1つしかありません。

 

今更ですが、公式サイトはこちら!

ブレゲ公式サイト

 

 

現在はスウォッチグループ傘下

ブレゲ家→

1879年 イギリスの時計師エドワード・ブラウンに売却→

1970年 フランスの宝石細工商ショーメが商標を買い取り、フランス出身の時計師、ダニエル・ロートらによって本格的に復興。のちにフランス資本のPPR(ピノー・プランタン・ルドゥート(Pinault-Printemps-Redoute)で、のちにケリング)が買収

1987年 サウジアラビア系投資会社インベストコープに売却される

1999年 スウォッチグループが買収。現在に至ります。

 

創業は1775年。今更ですが。

 

 

特徴

ギョーシェ文字盤

文字盤に格子柄を彫り込みした加工のことをギョーシェと言います。文字盤だけじゃなくてベゼルにもギョーシェ加工をされることもあります。アブラアン・ルイ・ブレゲが考案したものです。

(参照:楽天

 

ブレゲ針

針の先のほうに穴がある針。月を思わせるデザイン。これもアブラアン・ルイ・ブレゲが考案したもの。上記の写真を参照ください。下記のロゴにも含まれています。

 

ブレゲ数字

ブレゲ独特のデザインの数字。

ブレゲ数字

(出典:ブレゲ公式サイト「ブレゲ数字」)

 

 

シークレットサイン

模造品が出回るようになり、一見したところ見ずらい具合に飲みで文字盤に刻まれたサイン。斜めの光にかざしてようやく判読できます。にくい!1795年頃から用いるようになりました。ほとんどの時計のこのシークレットサインが刻まれています。

シークレット・サイン

(出典:ブレゲ公式サイト「シークレットサイン」)

 

 

主な商品と価格

さてそんなブレゲの商品にはどのようなものがどれくらいの価格で存在しているのでしょうか。価格と画像は、公式サイト(日本)を引用。

 

「トラディション」コレクション

7097BB/G1/9WU

7097
399万円(税込)

 

 

「クラシック」コレクション

5177BB/2Y/9V6

5177
282万円(税込)

 

 

「クラシック・コンプリケーション」コレクション

3795BR/1E/9WU

3795
2865万円(税込)

 

 

 

「マリーン」コレクション

5887PT/Y2/9WV

5887
2743万円(税込)

 

 

 

「ヘリテージ」コレクション

トノーケースが特徴のコンプリケーション。

5400BR/12/9V6

5400
512.6万円(税込)

 

 

 

「タイプトゥエンティ / タイプトゥエンティワン」コレクション

フランス海軍航空部隊のために1950年代に設計された「タイプXX」

3880ST/H2/3XV

3880
239.8万円(税込)

 

 

 

「クイーン・オブ・ネイプルズ」コレクション

ナポレオンの妹でナポリ王妃となったカロリーヌのためにアブラアン・ルイ・ブレゲが創作した初期のブレスレット・ウォッチからインスピレーションを得たコレクション。

8973BB/6S/8H4

8973
2438.7万円(税込)

 

 

 

「ハイジュエリーウォッチ」コレクション

ナポレオンの妹でナポリ王妃となったカロリーヌのためにアブラアン・ルイ・ブレゲが創作した初期のブレスレット・ウォッチからインスピレーションを得たコレクション。

GJ25BB8989

GJ25BB8989
?円(税込)

 

 

ロゴ

 

 

 

まとめ

腕時計に興味を持ったら、どうしても通らないと行けないのがブレゲ。アブラアン・ルイ・ブレゲの偉業を知らずして、腕時計については語れません。

逆に言えば、ブレゲを知っていれば、その他の時計の成り立ちが少し見えてきます。

 

 

参照

※1 世界の時計 Wiki 「ブレゲ BREGUET」

※2 雑学ミステリー「【最新】世界一高価な時計ランキングTOP20」