BRANDING TAILOR

BLOG

2021/02/18
孤独は全力で避けたほうが良い5つの理由
筆者:

 

※noteにも同じ記事を投稿しています。

 

人間の身体は狩猟採集生活を前提としている

わたしたちの身体や脳は、狩猟採集生活を前提として作られているという仮説があります。この仮説をベースにするとまあまあいろいろなことが辻褄があってきます。わたしたちがどうして太るのか、痩せるのか、どうあれば健康で、どうあれば死にやすくなるのか。

たとえば孤独。孤独というのは、集団から離れることから発生する感覚ですが、集団から離れると個体として生き延びにくくなります。なので遺伝子としては、それを避けては、生存率を高めたい。みんなの近くにいて関わりを持つほうが幸福を感じる、というデザインは、孤立すると死にやすいという環境を前提として形成されたものです。にも関わらず孤独や孤立が起こりうる現代社会ですが、これらがどれくらい死亡率に関わるのかと言うと

•孤独感(Lonliness)は、死亡率を26%高める

•社会的孤立は死亡率を29%高める

•一人暮らしは、死亡率を32%高める

一人暮らしで32%も死亡率があがるんですね!(※1)
論拠の研究はブリガム・ヤング大学のジュリアン/ホルトランスタッド博士等によるもの。彼女の孤独に関しての動画がわかりやすい(英語)。

孤独が死亡率を増やす理由

孤独を感じるとストレスが発生し、それが炎症を引き起こします。炎症ってのが、もう何かとやっかいというとか現代病の2大原因と言われています。もう一つは「不安」。10万以上の論文を読んできた鈴木祐の『最高の体調』に詳しくあります。

最高の体調 ACTIVE HEALTH www.amazon.co.jp

699 (2021年02月18日 10:55時点 詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

炎症は、血管系の疾患である心血管疾患、脳血管疾患を発症させます(※1)。免疫力(抵抗力)も下がり、感染症にかかりやすくもなります。また認知症や抑うつにも強く影響を及ぼします。

その他、糖尿病やがんにも孤独は影響があると見られています(※1)。では孤独を避けたほうが良い理由を挙げていきましょう。

(1)死亡率が高まるから

上記の通り、死亡率が高くなるから。他国ではルームメイトとともに暮らす文化が日本よりも強くあるところがありますが、これはとても健康に良いでしょう。

(2)炎症が起きやすくなるから

上記の通り、孤独は慢性的な炎症を引き起こします(※3)。論拠は2011年の論文。炎症は、心疾患や肥満、アレルギーなどのフィジカルな病気のみならず、うつ病などのリスクを増加させます。

(3)認知症になりやすくなるから

上記でも触れましたが、孤独は認知症の確率を高めます(※4)。ただこの研究では、社会的孤立ではなく、孤独感を重要視していて、孤独を感じているかどうかが問題だとしています。SNSだって上手く使えば、孤独感が減るかもしれませんね。

ちなみにコーヒーは認知症のリスクを下げる効果があります。

(4)栄養状態が悪くなる

2013年に行われた調査によると(※5)、50代以上で一人暮らしをしている人は、誰かと暮らしている人に比べて野菜をとる割合が少ないということでした。

わたしも妻がいない日は、以前はコンビニや外食で食事を済ませていました。今はまわりにコンビニも店もないので自分で作る他ありませんが。

(5)睡眠の質が下がる

対象者が95人に過ぎませんが、2011年の研究によると(※6)、孤独感が強い人ほど、睡眠時間が短く、夜中に目を覚ましてしまう傾向が高かったそうです。

対策

ということで孤独対策。別に孤独でも大丈夫よ!という知識も含みます。

(1)社会的孤独だったら結構大丈夫

2018年のトリニティ・カレッジなどでの研究で、トラウマがあるひとたちだけを対象にした研究で、彼らの17.1%が平均より孤独を感じていることが割りました。が、その孤独の種類によっては、メンタルに悪影響があまりないこともわかりました。

メンタルに悪くない孤独は、社会的孤独。友だちがいなくて、コミュニティにも属していないのが社会的孤独です。逆にメンタルに悪いのが感情的孤独。人間関係の質が悪いのが感情的孤独です。知り合いや友だちは多くても信頼しあえている人はいない状態です。

なので孤独を避けるために、疲れる人間関係を継続するくらいなら、そんな関係を減らして、ひとりで好きなことをして楽しむほうが良いようです。

人間関係は量よりも質ということです。

(2)SNSに使う時間を30分以内にする

これはピッツヴァーク大学の研究結果を論拠にしているのですが、その研究によるとSNSに使う時間と孤立感は反比例するそうです。(※2)

「SNSを1日2時間以上使う人が、社会的に孤立していると感じる可能性は、1日30分以内の人の2倍に上る」

SNSにはポジティブな面もありますが、接する時間を短くするほうが良さそうです。

(3)誰かと暮らす

狩猟採集生活において一人暮らしって想定していないライフスタイルなんですよね。別に恋愛関係や結婚である必要はありません。誰かと暮らす、または日頃から他者と会う頻度の高い生活を送るようにすると健康に良いでしょう。健康が目的ではなく、健康でいることで人生を満喫できるコンディションが得られることが狙いです。

わたしがけっこう重要だと考えているのは、恋人や結婚にこだわらないほうが良いという価値観を得ることです。むしろ恋人や結婚には終わりがくるのが基本なので、友人や仲間を増やして、頻繁に会う、なんなら一緒に暮らす、というのはとても健康に良さそうです。

まとめ

人間の身体と心は、狩猟採集生活が前提って知識があると、孤独がどうして身体に悪いのか理解しやすくなります。現代社会は、一人暮らしになっていく傾向が強いので、うまいこと工夫して孤独を避ける工夫、または悪質な人間関係を避ける工夫をしたほうが良さそうです。

ちなみにわたしは、友だちがほんとうに少ないです。理由はわかりません。でも大学を出てから、孤独を感じたことがほとんどありません。アイスランドに2週間ほどいたときには、手に取れるほど明確な孤独を感じましたが。

 

参照

※1 アメリカ合衆国のブリガム・ヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド博士(Julianne Holt-Lunstad)らの研究。

※2

https://www.upmc.com/media/news/012219-primack-sidani-posneg

※3

※4 Feelings of loneliness, but not social isolation, predict dementia onset: results from the Amsterdam Study of the Elderly (AMSTEL)

※5

※6

※7 Quality not quantity: loneliness subtypes, psychological trauma, and mental health in the US adult population