まず女性の場合、性欲が低いと言う事は異常なわけではなく、女性の約3割が性欲の低さを感じているようです。そして15%から20%位の女性が性欲が低いことに苦しんでいるようです。苦しんでる理由は主にパートナーとの関係に不具合が生じるからのようです。詳しくはこちらの記事に書きました。
そもそも女性は性欲が高くなくても問題があまりなく、性欲は男性まかせなデザインなようです。ただ不思議と女性は歳をとると性欲が上がる傾向もあるみたいです。その辺は亀山早苗さんの『人はなぜ不倫をするのか』に詳しく解説されています。
「デザイン」という言葉を使いましたが、これは主語は誰かというと神様ではなくて、遺伝子です。遺伝子としては繁殖することが使命です。繁殖の目的は生き残ること。私たちはリチャードドーキンスが『利己的な遺伝子』言うように遺伝子の乗り物なので、好む好まざる関係なく、遺伝子のデザインに則って思考し行動しています。
もちろん100%と言うわけではないので、我々は子供を産んだ後も生きつづけるし、子供を生まなくても幸せに、または充実してその生涯を全うすることも可能です。ですが傾向として、遺伝子のデザインが作っている方向性に沿って思考と行動をしがちです例えばイケメンとか美人と言うのは、なぜイケメンであったり美人であったりするのかと言うと、子供を産む相手としてふさわしい要素を持っているからです。美形だとモテるという以上に「健康」である可能性が高いという理由で。
たとえば女性がモテる比率もこの遺伝子のデザインに関わっています。
諸説あってもっと精査をしたいところですが、基本男性の性欲と言うものは減っていきます。
男性の性欲は20代位がピークで女性の性欲は30代半ばがピークを示すグラフ
source: Men are Microwaves, Women are Electric Ovens
この定説を否定する研究もあるのですが今回は割愛。今回は、この傾向に拍車をかけて、どんな習慣が男性の性欲を減らしていくのかということを紹介してきます。若いときには有り余る性欲に苦しむ男性も少なからずいると思いますが、一方で歳を重ねると減っていく性欲に困る男性もいるわけです。夏目漱石の「智に働けば角が立つ情に棹させば流される」みたいにうまくいかないですね。
働きすぎると性欲が減る傾向があるようです。労働時間が長いとそれに比例して性欲が減るようです。長時間労働によってストレスが増加し、かつ睡眠時間も減ることもあって。ハードワークは仕事の効率も下げるので、何かと悪いことが多いようですね。論拠の論文はこちら。
ちなみに理想の労働時間は週35時間以下です。それ以上働くと1ヵ月経ったあたりから仕事の生産性がだだ下がりするからです。こちらの記事で詳しく書きました。
性欲とテストステロンは密接に関わりがあるんですが、亜鉛の摂取量が減るとテストステロンがどうも下がるようです。亜鉛は牛肉、牡蠣、ほうれん草、ナッツなどに多く含まれています。ちなみに亜鉛は風邪のひきはじめにも効果があります。錠剤で売ってます。論拠となる論文(2006年)はこちら。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16648789/
ビタミンDが足りていないとテストステロンが減るようです。私は、サプリがあんまり得意ではないので、朝ジョギングかウォーキングをしてビタミンDを生成するように心がけています。ビタミンDを増やすには午前中に20分日光に当たることが有効。朝ジョギングよりも早歩きくらいのウォーキングを屋外でしながら日光を浴びると良いでしょう。
論拠となる論文(2011年)
そもそも有酸素運動をしすぎると言うのは体に良くないんですよね。ストレス状態になってコルチゾールが発生します。コルチゾールが出ると闘争逃走反応になり、むしろ太ります。太るとテストステロンって減るんですよね。とりあえずノースカロライナ大学の研究によると男性の性欲が低下するようです。
睡眠不足は特に年配の男性の性的満足度を低下させるようです。ちなみに睡眠不足は何かと死亡率を高めますが、太ります。
魚類や亜麻(あま)、くるみなどに多く含まれているオメガスリー脂肪酸。オメガ3脂肪酸にはテストステロン(性欲を高める男性ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)を調節し、性欲を健常にする働きがあるようです。
何かとストレスは体に良くないわけですが、性欲も減らすようです。ストレスは肥満を引き起こすので、肥満はテストステロンをへらすので、さもありなんといえるかも。
論拠の論文(2006年)
ストレスには良い面もあり、スタンフォード大学のケリー・マクゴナガル博士の著書『スタンフォードのストレスを力に変える教科書 スタンフォード』が有名です。元気になる本です。
タバコのニコチンは、性欲も性生活のパフォーマンスを下げるそうです。
論拠のテキサス大学の論文(2008年)
お酒ってあまり良いことないんですよね(私は飲みますけど。飲まないとちょっとつまんないですよね。でも以前より8分の1位の量になりました。)。アルコールはホルモンにも悪影響及ぼすようで、その結果性欲も減るようです。
論拠の記事(1994年)
AVって超正常刺激(英語: supernormal stimulus)なんですよね。ドーパミン出すぎて、なにかと良くないんです。加工食品はフードポルノって言われることありますが、それは私たちが食べ物から得る予定だった以上のおいしさを提供して、受容感覚を破壊するからです。太るんです。これと似たようなことがAVを見ることによって脳の中で起こります。
論拠の28,000人を対象としたイタリアの研究(2004年)
ちなみにポルノは出世にも影響します。
2分でAVの悪さを理解できるブレイクスルー佐々木さんの動画がこちら。
男性においてもメンタル状態は意外なほど性欲に関連しています。働きすぎることにも関連してきますが、メンタルに余裕がないと性欲も落ちるじゃないか、ということをロサンゼルスのセラピスト、ブランディ・エングラーさんの『The Men on My Couch』(英語)で触れています。
瞑想はそういう意味では性欲にも良い影響を与えてくれそうです。
前かがみの姿勢は、メンタルにも影響があるようです。ニュージーランドの研究によると
https://psycnet.apa.org/record/2014-37739-001
ちなみに美人で大好きなですけどエイミー・カディさんが唱えていた、姿勢が自信を作ると言う「パワーポージング」は後の研究で否定されています。
ジャンクフードは性欲も減らすみたいですね。ちなみに花粉症にも良くありません。ジャンクフードは典型的なフードポルノなので、体にもメンタルにも性欲にも良くないと言うのは難しくない話です。
最後に性欲を増やす方法を1つご紹介します。もちろん上記に挙げた習慣を避けるだけで健康な性欲を取り戻すことができますが、体に加えてテストステロンを上げる方法をざっくりとご紹介します。性欲を増やす方法と言うのはテストステロンを増やすってことです。ではテストステロンの増やし方です。
1.体脂肪15%以下にする
痩せるのは意外に簡単でパレオダイエットやれば自動的に痩せます。パレオダイエットに関する記事をこちらにまとめてあります。
今から学びたい方にはこちらをお勧めします。
ちなみに私は2年間体脂肪率を10%から11%キープしています。
2.健康的な食事をちゃんとする
これもパレオダイエットに通じるんですが、パレオダイエットでレシピを検索したりすると正直言ってあんまりそそられるものがないんですよね。なのでパレオダイエットでレシピを探すよりは、加工食品をできるだけ食べないと言うことと14時間から16時間カロリーを摂取しない時間を1日設けるということが手っ取り早い方です。
3. 筋トレをする
筋肉が増えるとテストステロンも増えます。
4. ちゃんと寝る
日本人は世界的に見て睡眠時間が足りていないので、睡眠の大切さを再認識したほうがなにかと良さそうです。裸で寝るってやってみているんですけど、良いかもです。ちゃんとした良質な睡眠の取り方についてはこちらで紹介しています。
睡眠の質はちゃんと測るといいんですが、それにはOura Ringがお勧めです。ちょっと高いですけどね。
それから4ヶ月後。
https://note.com/shijimiota/n/n2d818073726f
テストステロンの開け方については、パレオな男さんのこの記事を参照しています。
以上、男性の性欲が減る習慣を紹介してきましたが、基本的には健康な生活って大事よねと言う話に落ち着きました。では健康的な生活って何かと言うと
•ちゃんとした睡眠(7〜9時間)
•ちゃんとした食事(加工食品を避ける。できればサラダ油も避ける。)
•空腹時間をつくる(14時間くらい)
•適度に運動する(しすぎない)
という具合。ちなみに日本は性生活に関しては世界的に観て最底辺です。
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