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2021/03/16
【植物コレクション011】そこらにあるけど全部毒!「キョウチクトウ」
筆者:-

【植物コレクション】毎週土曜日15時の更新です。№011は、そこかしこに生えているけど全部毒な「キョウチクトウ」。

分類

真正双子葉類→キク類→リンドウ目→キョウチクトウ科→キョウチクトウ属→キョウチクトウ

真正双子葉類とは

植物の分類を見ているといつも1番上に出てくるのがこの「真正双子葉類(しんせいそうしようるい)」という言葉。何これ?ぜんぜんわからないので調べてみました。

英語だとeudicots。使うことなさそう(笑)。Wikipediaによると

被子植物のクレード(単系統群)のひとつで、双子葉類の中で、単子葉類と姉妹群をなすグループである。双子葉類の中から、単子葉類が分岐する前に分岐した古いグループを除いたもの。(一部編集)

とのこと。ぜんぜんわからないです。まずクレードがわからない。しかしこちらの図をみると少しわかりました。植物の進化の過程で分岐した群の一部が真正双子葉類。その他が、単子葉類と基部被子植物&モクレン群となるってことですね。

画像1

被子植物の系統
NKJのページ

ちなみにクレードって何?

クレードとは

英語:Clade。系統群(けいとうぐん)を指し、

共通の祖先から進化した生物群のこと。側系統群、単系統群、多系統群などがある。

またわからない言葉が増えた。側系統群、単系統群、多系統群は調べたけど、よくわからなかった。いつかわかるといいな。

名前

和名:夾竹桃、キョウチクトウ
学名:Nerium oleander
英語:sweet-scented oleander

葉が竹に似ていて、花が桃に似ているから「キョウチクトウ」。

分類・生態

インド原産で日本へは、中国経由で江戸時代中期に伝来したらしい。常緑低木または常緑小高木。日光を好みます。毒があるため虫はつきにくい。

葉は長楕円形で、薄くて硬い。葉の裏面には細かいくぼみがあり、内側に毛が生えていてこれがフィルターの役割を果たしています。有害物質を防ぐ機能を持っています。

開花期は、6月から9月。花は五弁。ピンク、黄色、白。八重咲き種もあります。花はプラスティックに似た光沢があり、プロペラのような形をしています。ごくまれに果実がなるのは、花粉媒介者が不在なためと、挿し木で繁殖したものばかりなため。なぜなら日本に輸入されたもののほとんどが改良種で、生殖能力のないクローン種だから。それで実や種を見ることがほとんどない。

乾燥や大気汚染に強いため、街路樹や園芸植物としてよく利用されています。高速道路沿いなどにもよく植栽されています。広島市では原爆が落ちた後にいち早く咲いた花として夾竹桃が復興のシンボルとなり広島市の端に指定されています。燃えにくく耐火性があります。

キョウチクトウの毒

キョウチクトウには、毒があり、燃やして出た煙にまで毒があります。漫画&アニメ『グレイプニル』にこのキョウチクトウを使って敵を撃退する場面がありました。

花、葉、枝、根、果実などのすべてと周辺の土にも毒があります。人や動物が食べたり、調理に使ったり、箸や串につかったりしないように注意しないといけない植物です。フランスではキョウチクトウの枝を串にしてバーベキューをした方の死亡例もありました。飼料にわずか(0.5g)に混入するだけでも牛が死亡した例も千葉県(1980年)にあります。

中毒症状は、嘔気・嘔吐、四肢の脱力、倦怠感、下痢、めまい、腹痛など。

毒成分は強心配糖体のオレアンドリン。

オレアンドリンとは

oleandrin。薬ととして強心剤、利尿剤としても利用されます。ジギタリスにも近い作用があります。オレアンドリンの人間における致死量は0.30mg/kg。具体的な量としては、成人の経口致死量は、葉5〜15枚ほど(※2)。青酸カリ(シアン化カリウム)の致死量は、200〜300mg。

参照

※2キョウチクトウ中毒の1症例

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/19/4/19_685/_pdf