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2021/03/10
【植物コレクション010】 生薬にも使われる「コノテガシワ」
筆者:

 

【植物コレクション】毎週土曜日15時の更新です。№010は、庭木によくみるコノテガシワ。

分類

裸子植物門→マツ網→マツ目→ヒノキ科→コノテガシワ属→コノテガシワ
コノテガシワ属唯一の現生種(げんせいしゅ)。現生種とは、現在生存している種。対して生存していない種は、化石種(化石として発見されてた種)と絶滅種の2つ。

名前

和名:コノテガシワ
「児の手ガシワ」の意味。カシワとは「炊ぐ(かしぐ)」から。米や麦などを煮たり蒸したりしてご飯を作る行為。むかしこの葉をつかって料理を盛り付けていたことに由来しています。

学名:Biota orientalis

英語:oriental arbor vitae

 

分布

中国北部原産。韓国、中国北部に分布しています。

生態

庭木、生け垣、鉢植えなどによく使われています常緑森様高木または低木。高いもので高さは10メートルほどになります。枝葉はヒノキに似ています。雌雄異花。花期は3月から4月ごろ。球果は5月ころに目立つようになります。球果(きゅうか)とは、松ぼっくり。松かさ、松毬(まつかさ)。風の強い地域でも倒れにくい。成長が早いので安価。はわ、冬は赤銅色になり、春になると黄金色になる。病害虫に強く、8栽培でも楽しめます。沙織はちょっと難しく、陽樹。日光と水を好み、日陰や寒冷に向かない。

園芸

日本では丸みを帯びた樹幹(じゅかん)の低木となる園芸品種のセンジュ(千手)が広く普及しています。樹形を整えるには、年に1、2回ほど刈り込む必要があります。

薬用

枝葉に精油が含まれており、精油成分は、ピネン、セスキテルペンアルコール、カリオフィリンなど。精油の他に蝋(ろう)、タンニン、フラボノールも含みます。

良く生育した葉と球果は薬用に使えます。荒く刻んだ葉を日干ししたものを側柏葉(そくはくよう)という生薬になります。下痢止め、鼻血、吐血などの出血を止めるものとして民間療法で使われます。使い方は、側柏葉2〜15グラムを500mlの水でとろ火で半量になるまで煮詰めたものを食間に1日3回にうわけて服用するというもの。あせも、かぶれ、肌荒れに、側柏葉を布袋に入れて風呂に入れると治りが良くなると言われています。

球果のなかの種を3、4日ほど日干ししたものは側柏仁(そくはくじん)という生薬になり、滋養強壮、鎮静の目的で使用されます。使い方はフライパンで乾煎りしてすり潰し、1回3グラム、1日3回、紅茶などに混ぜて飲むとよいとか。また不安、ストレス、不眠症に1日量2 – 3グラムを400 ccの水で煎じて3回に分服するのも良いとされています。

 

参考