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2021/05/14
「わたしたちはいろいろ、あなたたちは似たもの同士」と考える、外集団同質性バイアス 
筆者:

 

Q. あなたの所属している(経営している)会社は、他の企業と比べて多様性が高いと思いますか?他社のほうが多様性が高いと思いますか?

答えの多くが、自分の所属する組織は多様性が高く、他の組織は多様性が比較的に低いというものになります。これには、外集団同質性バイアスによるもの。

外集団同質性バイアス とは

自分の所属する集団の多様性が他集団よりも高いとみなすバイアス

外集団同質性バイアス は、外集団同質性効果とも呼ばれています。英語では、Outgroup homogeneity bias。

自分の所属していない集団をひとまとめにして見てしまう

自分が所属していない集団や組織を多様性が少ないと認識するため、ひとまとめにして捉えることになります。これは、政治、民族、性別などにおいても発生します。「女ってやつは…」や「アメリカ人は…」、「だからおじさんって…」などもこの外集団同質性バイアスの影響を受けた、ステレオタイプに外集団を捉えたものです。

またエスノセントリズム(英: ethnocentrism)などの自民族中心主義は、内集団バイアスが発展したものですが、そのバイアスも合わさって、内集団を好意的に観て、外集団をひとまとめにして差別的な捉え方をしてしまう傾向が人間にはあります。

これは進化の過程で形成されたもので、内集団を大切にするほうが生き延びやすかったことから生まれた傾向と考えられています。

どれだけ内集団と外集団のそれぞれのメンバーを知っているかは無関係

内と外、それぞれのメンバーについてよく知っているかどうかは外集団同質性バイアスには関係ありませんでした。

一方で団結を目指す動機が内集団を均質性を強調して意識する時がある

内集団の多様性を相対的に高く見積もるのが外集団同質性バイアスですが、たとえばマイノリティな集団が自分たちの権利や立場を主張するとき、所属している集団を同質なものとして捉えることがあります。このように文脈によって変化する場合があります。

研究

Park, Bernadette; Rothbart, Myron (1982).
“Perception of out-group homogeneity and level of social categorization”. Journal of Personality and Social Psychology.

参照