
植物の知識が欲しくて気になった植物を調べてためていくためのマガジン【植物コレクション】。№004は、庭にグランドカバーとして植えたタイム。これもハーブの1種ですね。
タイムの綴り
「タイム」といえばTimeってすぐに想起するけれど、植物のタイムの綴りは、「Thyme」。
タイムの概要
タイムはシソ科イブキジャコウソウ属の植物の総称。なんで総称かっていうと350種類もあるから!多年生植物※で丈夫で低く、草本(そうほん)※に見えるけれど木本(もくほん)※。日本では、タチジャコウソウ(立麝香草)のことをタイムと呼ぶことが多い。コモンタイム、シトラスタイム(レモンタイム)、ワイルドタイムが代表的。
ほとんどの種は常緑で4–30ミリメートルほどのたまご形の葉を対をなして生えさせている※。樹高は40センチほど(そんなに高くなるの?)
原産は、ヨーロッパ、北アフリカ、アジア。
古代エジプトではミイラを作成するときの防腐剤として使われていたそうです。ギリシア陣は入浴時に焚いて使っていたそう。また古代ギリシアでは勇気を鼓舞するものとしてタイムが使われたり、中世ごろには安眠のために枕の下に敷かれたりしていたそう。
多年生植物とは
個体が複数年にわたって生存する植物を多年生植物という。木はこれですね。だけど木は多年生であることが当たり前なので草(草本)について用いられることが多いみたい。草で多年生植物を「多年草」とも呼ぶ。宿根草(しゅっこんそう)という生育に適さない時期には地上部分が枯れ、その時期をすぎると再び発芽して生育するものも多年生植物。
草本(そうほん)とは
草のこと。木にならない植物で、太く堅い幹を持たないもの。
木本(もくほん)とは
木のこと!太く堅い幹を持つもの。
葉の生え方
互生、対生、輪生などがあります。

タイムは対生。
タイムの種類
タイムにもローズマリーと同様に立性と匍匐性があります。立性は上に生長し、匍匐性は這うようにして生長します。
(1)コモンタイム

もっとも一般的なタイムがコモンタイム。料理によく使われます。見ての通り立性。ハーブティーも使えます。
(2)レモンタイム

黄色フチ取りが入ったタイム。レモンの香りがあります。
(3)グランドカバーには「レイタータイム」

レイタータイムは匍匐性でグランドカバーように改良されたタイム。冬場も枯れません。成長速度はゆっくりめ。庭を覆うには時間がかかります。
ハーブとしてのタイム
肉類、スープに使われる。フランス料理のブーケガルニやエルブ・ド・プロヴァンスにも使われます。ブーケガルニはハーブを束ねたもので、パセリ、タイム、ローリエ、エストラゴンなどを使います。他にも色々使うことが在るみたい。

エルブ・ド・プロヴァンス(herbes de Provence)は、フランスのプロヴァンス地方で使われるブレンドされたハーブ。エイブがハーブの意味ですね。使われるハーブは、セイボリー、フェンネル、バジル、タイム、ラヴェンダー。魚や肉を焼くとき、シチューなどに使われます。
参照