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2022/07/28
《建築のデザイン》 “建築界のアカデミー賞” プリツカー建築賞の受賞者たち
筆者:-

『建築のデザイン』マガジン

デザインがメインのnoteですが、建築系は、こちらのマガジンにまとめていきます。

建築のデザイン|しじみD|note 建築のデザインの話。 note.com

プリツカー建築賞

プリツカー建築賞の受賞メダル
By http://www.pritzkerprize.com/media/images, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=38848950

プリツカー建築賞(The Pritzker Architecture Prize)は、いくつかある建築業界の権威ある賞のうちのひとつで、「建築業界のノーベル賞」と喩えられるのですが、個人的には「アカデミー」みたいな華やかさとワクワクのある賞なので、そんなタイトルにしました。しかし世間的には、プリツカー賞は、ニューヨーク・タイムズで「建築家にとってこの賞は、科学者や作家たちにとってのノーベル賞のようなものだ」と書かれたことをきっかけに「建築業界のノーベル賞」と呼ばれています。あしからず。建築業界には、このプリツカー建築賞以外にも、RIBAゴールドメダル(イギリス)やAIAゴールドメダル(アメリカ)があります。

賞には必ず授与する側、つまり主体が存在しますが、プリツカー建築賞のそれは、ハイアット財団です。この財団は、名前の通り、アメリカ合衆国のホテルチェーンハイアット ホテルズ アンド リゾーツ(Hyatt Hotels and Resorts)のオーナーである、プリツカー一族が運営しています。

新宿にあるデートにおすすめのパークハイアットも
ハイアットホテルズアンドリゾーツのホテルのひとつ
画像引用:一休.com

その始まりは、1979年。この年にアメリカ人実業家であり、ハイアットの事実上の創業者であるジェイ・プリツカー(Jay Pritzkerと妻のシンディ(Cindy)によって設立されました。

ジェイ・プリツカーと妻のシンディ
source: The pritzker Architecture Prize

この賞は、「建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた」存命の建築家を対象として授与されます。国籍・人種・思想・信条を問わず、原則として1年に1人表彰しています。副賞として10万ドルブロンズのメダルが授与されます。メダルの意匠はルイス・サリヴァン(Louis Sullivan:アメリカの建築家)の作品を模したもので、ウィトルウィウス(Marcus Vitruvius Polli:共和政ローマ末期・帝政ローマ初期に活動した建築家)の言葉が刻まれています(1986年以前はヘンリー・ムーア(20世紀のイギリスを代表する芸術家・彫刻家)による彫像でした)。

『建築について』をアウグストゥスに披露するウィトルウィウス(右)。1684年の絵画

受賞者を国籍別でみると、日本人8人、アメリカ8人(1名は二重国籍)、イギリス人4人、フランス3人と、なんと日本人の受賞が最多となっています。

今回は、設立してから2022年の現在まで受賞してきた建築家たちの名前と国籍と彼らの設計した建造物を紹介していきます。

1979年 フィリップ・ジョンソン(アメリカ合衆国)

フィリップ・ジョンソン(Philip Johnson, 1906年7月8日 – 2005年1月25日)は、アメリカのモダニズムを代表する建築家。『モダニズムってにゃに?』の記事でもちらっとフィリップ・ジョンソン氏については触れています。

AT&Tビル 現・ソニービル
David Shankbone – 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1695177による

1980年 ルイス・バラガン(メキシコ)

ルイス・ラミロ・バラガン・モルフィン(Luis Ramiro Barragan Morfin、1902−1988)は、メキシコ人の建築家・都市計画家。

ルイス・バラガン
画像引用:ブランディングテイラー

1981年 ジェームズ・スターリング(イギリス)

ジェームズ・スターリング(Sir James Frazer Stirling, 1926–1992)

ケンブリッジ大学歴史学部ビル南西面
Andrew Dunn – 自ら撮影, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=354306による

1982年 ケヴィン・ローチ(アメリカ合衆国)

ケヴィン・ローチ(Kevin Roche、1922-2019)

汐留シティセンター
Kakidai – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=73769993による

1983年 イオ・ミン・ペイ(アメリカ合衆国)

イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei、1917-2019)は、アメリカ合衆国の中国系アメリカ人建築家。

ルーヴル・ピラミッド(フランス・パリ)
Benh LIEU SONG – 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2768109による

1984年 リチャード・マイヤー(アメリカ合衆国)

リチャード・マイヤー(Richard Meier, 1934 – )は、アメリカ合衆国の建築家。ニュージャージー州ニューアーク生まれ。

source: AJ

1985年 ハンス・ホライン(オーストリア)

ハンス・ホライン(Hans Hollein, 1934 – 2014)は、現代オーストリアの代表的建築家の一人。ウィーン生まれ。

ハース・ハウス
Pierre Bona – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=14677428による

1986年 ゴットフリート・ベーム(ドイツ)

ゴットフリート・ベーム(Gottfried Böhm、1920 – 2021)は、ドイツの建築家。ヘッセン州オッフェンバッハ出身。アーヘン工科大学で教鞭を執っていました。

ケルンのIglesia Youth Center Library
CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=223448

1987年 丹下健三(日本)

丹下 健三(たんげ けんぞう、1913 – 2005)は、日本の建築家、都市計画家。位階勲等は従三位勲一等瑞宝章、文化勲章受章。フランス政府よりレジオンドヌール勲章受章。カトリック信徒(洗礼名:ヨセフ)。

代々木第一体育館 1964
Kakidai – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=73054494による

1988年 ゴードン・バンシャフト(アメリカ合衆国)

ゴードン・バンシャフト(Gordon Bunshaft, 1909 – 1990)はアメリカ合衆国の
築家。アメリカの大手建築設計事務所、スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル (SOM) の一員として超高層ビルなど優れた建物を数多く手がけました。

ベイニッケ貴重書図書館内部

1988年 オスカー・ニーマイヤー(アメリカ合衆国)

オスカー・リベイロ・デ・アルメイダ・ニーマイヤー・ソアーレス・フィーリョ(Oscar Ribeiro de Almeida Niemeyer Soares Filho, 1907-2012)は、ブラジル、リオデジャネイロ市生まれの建築家。

国際連合本部ビル
https://www.flickr.com/people/76074333@N00/ – https://www.flickr.com/photos/76074333@N00/157652121/, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11372595による

1989年 フランク・ゲーリー(アメリカ合衆国・カナダ)

フランク・オーウェン・ゲーリー(Frank Owen Gehry、1929ー) は、アメリカ合衆国のロサンゼルスを本拠地とする、カナダ・トロント出身の建築家。現在、コロンビア大学建築大学院教授。イェール大学でも教鞭を執っています。

ワシントン州シアトルにあるゲーリー設計のEMPミュージアム(Experience Music Project and Science Fiction Museum and Hall of Fame)。
source: Wired

1990年 アルド・ロッシ(イタリア)

アルド・ロッシ(Aldo Rossi, 1931 – 1997)は、イタリアの建築家。1980年代を中心に、建築理論・ドローイング・設計の三分野で国際的な評価を達成する非凡な業績を挙げています。

浅葉克己デザイン室(1991年、東京都港区南青山)
Madoro Ishii – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=63417043による

1991年 ロバート・ヴェンチューリ(イタリア)

ロバート・チャールズ・ヴェンチューリ・ジュニア(Robert Charles Venturi Jr. 1925 – 2018)は、アメリカ合衆国の建築家。ヴェンチューリ・スコット・ブラウン・アンド・アソシエイツ事務所の創立者であり、20世紀を代表する建築家のひとり。

ギルド・ハウス
Smallbones – 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17190688による

ロバート・ヴェンチューリの関連記事

1992年 アルヴァロ・シザ(ポルトガル)

アルヴァロ・シザ・ヴィエイラ(Álvaro Joaquim de Melo Siza Vieira、1933 -)はポルトガルの建築家。ポルトガル随一の国際的建築家で、ポルトガル建築界を代表する存在。ポルトガル北部の大都市、ポルトを拠点としています。

ポルト大学建築学部
Andy Matthews – Siza's school of architecture – Porto, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3752684による

1993年 槇文彦(日本)

槇 文彦(まき ふみひこ、1928年 – )は、日本の建築家。文化功労者。日本芸術院会員。

横浜アイランドタワー
Wiiii – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5642101による

1994年 クリスチャン・ド・ポルザンパルク(フランス)

クリスチャン・ド・ポルザンパルク(ポールザンパール、ポルトザンパルク)(Christian de Portzamparc、1944年5月9日 – )は、仏領モロッコ・カサブランカ生まれのフランス人建築家。都市計画家。なお彼の妻エリザベート・ドゥ・ポルトザンパルク(ポールザンパール)も建築家。

Philharmonie Luxembourg
source: Britannica Christian de Portzamparc

1995年 安藤忠雄(日本)

安藤 忠雄(あんどう ただお、1941年( – )は、日本の建築家。コンクリート打ちっ放し建築を主に住宅や教会、ホテルなど国内外に数々の作品を発表。

光の教会(1989年竣工)
taken by Bergmann – ja:Image:Ibaraki_Kasugaoka_Church_Light_Cross.JPG, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1357036による

1996年 ホセ・ラファエル・モネオ(スペイン)

ホセ・ラファエル・モネーオ・バリェス(José Rafael Moneo Vallés、1937 – )は、スペイン・ナバーラ県トゥデラ出身の建築家。1996年にプリツカー賞、2003年にRIBAゴールドメダルを受賞。

マドリード・アトーチャ駅拡大部。古い駅舎を温室とし、その奥に列柱の並ぶ新駅舎を建設しています
コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Maccoinnich~commonswikiだと推定されます(著作権の主張に基づく) – コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による著作物だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=110866による

1997年 スヴェレ・フェーン(ノルウェー)

スヴェレ・フェーン(Sverre Fehn、1924 – 2009)はノルウェー・コングスベルグ出身の建築家。

ヘドマルク博物館
User:Jensens – 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1175951による

1998年 レンゾ・ピアノ(イタリア)

レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)氏
Columbia GSAPP – Renzo Piano, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=75463768による

レンゾ・ピアノ(Renzo Piano、1937 – )は、イタリアを代表する建築家。インテリアから公共建築まで幅広く手がけています。

ポンピドゥー・センター(フランス、パリ)リチャード・ロジャースと共同
Hugh Millward from Dartmouth, Canada – Pompidou Centre, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=114487479による

1999年 ノーマン・フォスター(イギリス)

ドレスデン中央駅改修工事の落成式に出席するノーマン・フォスター卿
bigbug21 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1364803による

テムズバンクのフォスター男爵ノーマン・フォスター(Norman Foster、本名:Norman Robert Foster, Baron Foster of Thames Bank、1935年6月1日 – )は、イギリス、マンチェスター生まれの建築家、一代貴族。メリット勲章(Order of Merit)を受章しています。

ロンドンのスイス・リ本社(別名『ガーキン』)
英語版ウィキペディアのPasteさん – en.wikipedia からコモンズに移動されました。, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6716237による

2000年 レム・コールハース (オランダ)

レム・コールハース氏
Strelka Institute for Media, Architecture and Design from Moscow, Russia – Presentation of Rem Koolhaas's book "Delirious New York" in Garage Center for Contemporary Culture, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=64990206による

レム・コールハース(Rem Koolhaas、1944年11月17日 – )は、オランダのロッテルダム生まれの建築家、都市計画家。ジャーナリストおよび脚本家としての活動の後、ロンドンにある英国建築協会付属建築専門大学(通称AAスクール)で学び建築家となりました(!)。コールハースは自分の建築設計事務所、OMA(Office for Metropolitan Architecture)とその研究機関であるAMOの所長を務めています。またハーバード大学大学院デザイン学部における“建築実践と都市デザイン”の教授でもあります。

シアトル中央図書館
DVD R W – http://en.wikipedia.org/wiki/Image:SCL.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=903412による

2001年 ヘルツォーク&ド・ムーロン (スイス)

ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron、略称HdM)は、スイスのバーゼル出身のジャック・ヘルツォーク(Jacques Herzog)とピエール・ド・ムーロン(Pierre de Meuron)の2人による建築家ユニット。この2人は、スイス連邦工科大学チューリヒ校で共に建築を学び、卒業後の1978年から共同の建築設計事務所を開いて共に働いています。

HOME – HERZOG & DE MEURON Herzog & de Meuron is a partnership led by Jacques Herzogwww.herzogdemeuron.com
北京国家体育場
FHKE. (Original uploader was Selligpau, reworked (colors, cropped, sharpend) by Saibo) – https://www.Flickr.com/photos/fhke/539681572/, CC BY-SA 2.0 fr, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3716648による

2002年 グレン・マーカット (オーストラリア)

グレン・マーカット氏

グレン・マーカット(Glenn Murcutt、1936年 – )は、ロンドン生まれのオーストラリアの建築家。1992年にはフィンランドのアルヴァ・アアルト・メダルを、2009年にはAIAゴールドメダルを受賞しています。多数のスタッフを抱えるスター建築家ではなく、一人だけの事務所を構え、世界の巨大都市ではなく、地元オーストラリアを中心に建築を作ってきた建築家。自然の風や日光や水などの利用を考え、環境に配慮した建築が世界的に評価を集めています。

Palm Beach House, Sydney, New South Wales, Australia : 2006 – 2016
source: OZ.E.TECTURE
Palm Beach House, Sydney, New South Wales, Australia : 2006 – 2016
source: OZ.E.TECTURE

2003年 ヨーン・ウツソン (デンマーク)

ヨーン・ウツソン(Jorn Utzon, 1918 – 2008)は、デンマーク・コペンハーゲン出身の建築家。シドニー・オペラハウスの画期的なデザインで、高く評価されている建築家です。造船技師の息子として生まれ育つ。コペンハーゲンのロイヤル・アカデミーで学ぶ。スティーン・アイラー・ラスムッセンに師事。卒業後に、世界各地の伝統的な建築手法を学ぶ。1948年頃(30歳ごろ)、フェルナン・レジェル・コルビュジエに出会う。同年、モロッコを旅行する。1949年には奨学金を得て、アメリカ、メキシコに出かけ、タリアセンイースト及びウエストでしばらく過ごす。この頃、ミース・ファン・デル・ローエと出会う。 帰国後は、自宅の設計を皮切りに、1956年にヘルシンゲル近傍に63戸のキンゴー住宅群を、1962年にはフレーデンスボルグ近傍の小さな住宅地など、住宅を設計したほか、建築設計競技にも多数参加した。1963年には、チューリッヒ新劇場の建築設計競技で1等を獲得。

オペラハウス
コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Roybb95~commonswikiだと推定されます(著作権の主張に基づく) – コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による著作物だと推定されます(著作権の主張に基づく), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=89643による

デンマーク

2004年 ザハ・ハディッド (イギリス)

ザハ・ハディド氏

ザハ・ハディッド(Zaha Hadid、1950 – 2016)は、イラク・バグダード出身、イギリスを拠点に活躍した建築家。

マギーがん福祉センター
Duncan Cumming – 投稿者自身による著作物, CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1467464による
ザハ・ハディド案の新国立競技場(日本)

2005年 トム・メイン(アメリカ合衆国)

トム・メイン氏
source: Archdaily.com

トム・メイン(Thom Mayne、1944年1月19日 – ) は、アメリカ合衆国の建築家。建築設計事務所モーフォシス(Morphosis)主宰。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授。

Bill & Melinda Gates Hall
source: Archdaily.com

2006年 パウロ・メンデス・ダ・ロシャ (ブラジル)

パウロ・メンデス・ダ・ロシ
source: archipanic.com

パウロ・メンデス・ダ・ロシャ(Paulo Mendes da Rocha、1928 – 2021)は、ブラジルの建築家。エスピリトサント州ヴィトーリア出身。2021年5月23日、サンパウロで死去。享年92歳没。

サンパウロのパウロ・メンデス・ダ・ローシャによるブラジル彫刻美術館MuBE、1998年 – 写真:Nelson Kon.
source: archipanic.com

2007年 リチャード・ロジャース (イギリス)

リチャード・ロジャース男爵
National Assembly for Wales – Flickr, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=47588620による

リチャード・ロジャース(Richard George Rogers, 1933 – 2021)は、イギリスの建築家。リバーサイド男爵(Baron Rogers of Riverside)という一代貴族の位も持つ。彼の建築は、モダニズム建築の影響を受けた機能主義的なデザイン、およびハイテク志向の建築デザインで知られています。

ロイズ・オブ・ロンドン
CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=247734

2008年 ジャン・ヌーヴェル (フランス)

ジャン・ヌーヴェル氏
christopher ohmeyer from Stockerau, AUT – flickr: jean-nouvel-0167, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11843595による

ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel, 1945 – ) は、フランスの建築家。フランスのロット=エ=ガロンヌ県フュメル出身。1987年の『アラブ世界研究所』(パリ5区)設計が有名。ガラスによる建築を得意とし、『カルティエ現代美術財団』(パリ14区)のようにガラス面の光の反射や透過により建物の存在が消えてしまうような「透明な建築」や、多様な種類のガラスを使い独特の存在感を生み出す建築を多くデザインしています。

アラブ世界研究所
source: francebleu.fr
カルティエ現代美術財団
source: shift.jp.org

2009年 ピーター・ズントー (スイス)

ピーター・ズントー氏
KovacsDaniel – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=72659276による

ピーター・ズントー(Peter Zumthor, 1943 – )は、スイスの建築家。「ペーター・ツムトーア」のほうが母語のドイツ語の発音に近い。

テルメルバード・ヴァルス
User:kazunori fujimoto – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=32219166による

2010年 妹島和世、西沢立衛 (日本)

妹島 和世氏
画像引用:the fashion post

妹島 和世(せじま かずよ、1956年10月29日 -)は、茨城県出身の日本の建築家。横浜国立大学大学院Y-GSA教授、ウィーン応用芸術大学教授、ミラノ工科大学教授、大阪芸術大学客員教授、日本女子大学客員教授を務める。日本建築学会賞、吉岡賞他多数受賞。SANAA(サナア、Sejima and Nishizawa and Associates)による日本の建築家ユニット。)を西沢立衛と共同で運営しています。

西沢 立衛氏

西沢 立衛(にしざわ りゅうえ、1966年 – )は、日本の建築家。横浜国立大学大学院Y-GSA教授。SANAA、西沢立衛建築設計事務所代表。日本建築学会賞作品賞3度、吉岡賞他多数受賞。建築家西沢大良は実兄。

Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / www.sanaa.co.jp
すみだ北斎美術館、2018年BCS賞受賞
Kakidai – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=74065892による

2011年 エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ (ポルトガル)

エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ氏
Roberto Santorini – Flickr, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1078763による

エドゥアルド・エリジオ・マシャド・ソウト・デ・モウラ(Eduardo Elísio Machado Souto de Moura、1952年7月25日 – )はポルトガルの建築家。ポルトガル北部の大都市ポルトで生まれ、ポルトを拠点としており、フェルナンド・ターヴォラやアルヴァロ・シザらポルトガルを代表する建築家らが教授を務めたポルト大学の建築学部で教授となっています。大理石や花崗岩やコンクリートなどで造られた壁で支えられた建築や、ミース・ファン・デル・ローエの影響を受けた水平の線を強調した建築などを主な特徴としています。2013年にウルフ賞芸術部門を受賞。

ブラガ市、エスタディオ・ムニシパル・デ・ブラガ
Leon from Taipei, Taiwan – .Uploaded by tm, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30736857による

ミース・ファン・デル・ローエに関連した記事

2012年 王 澍 (中国)

王 澍 (中国)
Hsieh_Ying-Chun_and_Wang-Shu.jpg: Movezderivative work: ELEKHHT – このファイルの派生元: Hsieh Ying-Chun and Wang-Shu.jpg:, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18536597による

王澍(おうじゅ、中国語: 王澍、 Wang Shu, ワン・シュウ、1963年ー)は、中華人民共和国の建築家。

寧波五散房 (2005年) 寧波の鄞州公園に散在する5つのパビリオンのうち、茶室
Gmbsfd – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=84625023による

2013年 伊東 豊雄 (日本)

伊東 豊雄氏
Jerome Tobias – flickr: Getting ready, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25178406による

伊東 豊雄(いとう とよお、1941年6月1日 – )は、日本の建築家。東京大学・東北大学・多摩美術大学・神戸芸術工科大学客員教授を歴任。高松宮殿下記念世界文化賞、RIBAゴールドメダル、UIAゴールドメダル、日本建築学会賞作品賞2度、グッドデザイン大賞、2013年度プリツカー賞など受賞歴多数。

せんだいメディアテーク(2000年、仙台市)
CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=989811

2014年 坂 茂 (日本)

坂 茂氏
準建築人手札網站 – https://www.flickr.com/photos/eager/13390114074, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=75548080による

坂 茂(ばん しげる、1957年-)は、日本の建築家、慶應義塾大学環境情報学部教授。アメリカで建築を学び、紙管、コンテナなどを利用した建築や災害支援活動で知られています。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
画像引用:楽天トラベル

2015年 フライ・オットー (ドイツ)

フライ・パウル・オットー (Frei Paul Otto、1925 – 2015) は、ドイツの建築家、構造家。ケーブルネット構造や膜構造を使った空間が評価されています。特に博覧会のパヴィリオン建築や競技場建築など、その用途上大空間を必要とする建築物において、彼の得意とする膜構造の吊屋根のメリットが生かされています。自然科学から着想を得た、物理的にも意匠的にも軽やかな構造を得意とし、曲面の設計の際にはシャボン玉などを用いた実験を行うこともありました。

ミュンヘン・オリンピック競技場
Diego Delso, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19330152による

2016年 アレハンドロ・アラベナ(チリ)

アレハンドロ・アラベナ
Centro de Políticas Públicas UC – YouTube – Premio Abdón Cifuentes 2015 – Alejandro Aravena, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=46394794による

アレハンドロ・ガストン・アラベナ・モリ(Alejandro Gastón Aravena Mori、 1967年 – )は、チリ出身の建築家。

“Siamese Towers”
Pontificia Universidad Católica de Chile – Flickr: Campus San Joaquín, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19142679による

2017年 RCRアルキテクタス(スペイン)

RCRアルキテクタス(RCR Arquitectes)は、カタルーニャ人の建築家集団。1988年にラファエル・アランダ(Rafael Aranda)、カルマ・ピジェム(Carme Pigem)、ラモン・ビラルタ(Ramon Vilalta)により設立されました。RCRは3人の名前の頭文字をとったもの。

RCRアルキテクタスが制作した、バルセロナ、サンタントニ図書館の外観
Sílvia Costa i Josep Azuara – Fotografia pròpia, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8238589による

2018年 バルクリシュナ・ドーシ(インド)

バルクリシュナ・ヴィタルダス・ドーシ(Balkrishna Vithaldas Doshi OAL、1927年8月26日生まれ)はインドの建築家。 ル・コルビジェやルイス・カーンに仕えたドーシ氏は、インドの近代主義建築のパイオニア。

IIMバンガロール
By Sanyam Bahga – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17792457

2019年 磯崎 新(日本)

磯崎 新(いそざき あらた、1931年 – )は、日本の建築家。大分県大分市出身。父は実業家で俳人の磯崎操次。夫人は彫刻家の宮脇愛子。

つくばセンタービル
画像引用:Newsつくば

磯崎新氏の関連記事

2020年 イヴォンヌ・ファレル、シェリー・マクナマラ(アイルランド)

イヴォンヌ・ファレル(1951年生まれ)は、アイルランドの建築家、学者。シェリー・マクナマラ(1952年生まれ)とともにグラフトン・アーキテクツ(Grafton Architects)の共同設立者。

ミラノのボッコーニ大学にあるグラフトン建築設計事務所のレントゲン棟
By Paolo Gamba – https://www.flickr.com/photos/abukij/19072091802/, CC BY 2.0, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=56088095

2021年 ジャン=フィリップ・ヴァッサル、アンヌ・ラカトン(フランス)

ジャン=フィリップ・ヴァッサル(Jean-Philippe Vassal, 1954年2月22日生まれ)は、フランスの建築家。アンヌ・ラカトン(Anne Lacaton、1955年8月2日生まれ)と共に建築事務所、ラカトン&ヴァサルを経営しています。

ナント建築学校
By Jean-Pierre Dalbéra from Paris, France – L'école d'architecture (Nantes), CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=37215186

2022年 ディエベド・フランシス・ケレ(ブルキナファソ)

ディエベド・フランシス・ケレは、1965年4月10日生まれ、ブルキナベ出身の建築家。2022年、アフリカ人として初めてプリツカー建築賞を受賞[3]。ベルリン工科大学で学び、1985年からベルリンに在住。学業と並行してケレ財団(旧Schulbausteine für Gando)を設立し、2005年にケレ建築事務所を設立。

イギリス・ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン(2017年)
By Images George Rex from London, England – Serpentine Pavilion 2017 / IV, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=80237423

まとめ

40年以上の受賞者たちを見ていくと建築業界の近年の経緯が見てとれる気がします。そしてこれは私見ですが建築業界は、モダニズムとポストモダニズムのあいだを揺れ動きながら、その行き先を探し続けているようにも見えます。そしておそらく、技術革新が大きなきっかけとなり、次の時代へ移行していくのではないでしょうか。と同時に、建築とは、人がそのなかに入って過ごす空間の造形です。がゆえに、常に動物的な快適さや感覚との関連によって評価されたり生まれたりもします。新しい創造と技術とプリミティブな感性のケミストリーが、建築という具体に集結するのは、とても魅惑的です。

参照

※1

ルイス・サリヴァン – Wikipedia ja.wikipedia.org

フィリップ・ジョンソン – Wikipedia ja.wikipedia.org

ケヴィン・ローチ – Wikipedia ja.wikipedia.org
新国立競技場──ザハ・ハディド案をめぐる諸問題 ザハ案の受け止め方とリアクション 日埜直彦──簡単にこの新国立競技場に関する経緯を整理しますとだいたいこういうこ www.10plus1.jp