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2021/03/04
【鎌倉の野鳥コレクション9】 スズメ
筆者:

スズメ

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見かけた場所

そこかしこ。

名前

学名:Passeer montanus
日本語:雀/スズメ
英語:sparrow
※ジャック・スパロウのsparrowです。

分類

スズメ目スズメ科スズメ属

留鳥or漂鳥

一般的に留鳥だと認識されていますが、日本で1920年から1940年代に行われた調査によると移動距離が25キロ以内の留鳥集団と100キロ以上移動する移動性の高い集団があることが明らかになっています。(※1)

分布

「どこにでもいる」印象のあるスズメですが、アメリカ合衆国にはあまりいないし、ヨーロッパでも都市部にはいなくて、農耕地域に分布しているそうです。意外。が、ロンドンのハイドパークやパリのモンマルトルのスズメは人懐っこいという記事(※2)もあるので、都市部にもけっこういるみたい。

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スズメの分布地図
黄色が繁殖地、緑が周年生息地、水色が越冬地
Jimfbleak – このファイルの派生元:  BlankMap-World6.svg:ヨーロッパ Snow, David , ed. (1998年) The Birds of the Western Palearctic concise edition (2 volumes), オックスフォード: Oxford University Press, p. 1,514 ISBN: 019854099X.en Grimmett, Richard; Inskipp, Carol; Inskipp, Tim (2002年) Pocket Guide to Birds of the Indian Subcontinent, ロンドン: Christopher Helm Publishers Ltd, p. 327 ISBN: 0713663049.en Clements, Peter; Harris, Alan; Davis, John (1993年) Finches and Sparrows, Christopher Helm, p. 454 ISBN: 0713680172.en Arlott, Norman (2007年) Birds of the Palearctic: Passerines, ロンドン: Collins, p. 222 ISBN: 0007147058., CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5818780による

生態

全長14.5センチ。地上では両足で飛び跳ねて素早く移動する。これをホッピングといいます。飛び方は直線的ですが、急に飛ぶ方向を変えることもできます。草の種子を食べるくちばしをしている。

さえずり(求愛・縄張りの主張):チュキチュキ

地鳴き(コミュニケーション):チュンチュン

食性は、雑食で種子も虫も食べるし、都市部のスズメは花の蜜、パンくずなども食べます。他の鳥同様に繁殖期には子育てのため虫を好んで食べます。

繁殖は3–8月。1年に2回。卵の数は4–8個。

群れを作って体温の維持、アン税制の確保、餌場を探しやすくするようにしています。

人間との関係

日本の鳥獣保護法で28種の狩猟鳥の一つに指定されています。

焼き鳥にして食されることがあります。(京都、伏見稲荷大社)。狩猟期間は11月15日から2月15日。銃や罠を使わないなら誰でも捕獲できるそうです。飼育も自由。

プロイセン王のフリードリヒ2世(1712–1786年)は、サクランボが大好物だったんですが、スズメがサクランボを食べることに腹を立ててスズメ駆除を命じ、駆除した結果、毛虫が大量発生し、サクランボが実らなくなったそうです。フリードリヒ2世は、この結果を顧みて、以降は鳥類の保護に努めたとか。

この歴史を知らないでか、毛沢東(1893–1976)は、大躍進政策(1958–1961年)のなかで四害駆除運動を行い、四害としてハエ、蚊、ネズミに加えてスズメを大量に駆除し、フリードリヒ2世と同じように、その結果、イナゴ、蚊、ハエが大量発生し、農業が大打撃を受けました。のちにスズメは南京虫に変更されて、ソビエト連邦から大量のスズメを送ってもらっています。

和歌・俳句

いそがしや 昼飯頃の 親雀 —正岡子規—(俳句)

雀の子 そこのけそこのけ 御馬が通る —小林一茶—(俳句)

雀や 遠く遊ばぬ 庭の隅 —尾崎紅葉—(俳句)

まとめ

もっとも身近な野鳥で、食べられたり、駆除されたり、詠まれたり、飼われたり、益鳥とされたりしており、舌切雀のように民話にも登場してきます。日本での個体数はかなり減ってきているようですが、まだ絶対数は多いみたい。駆除するとそのあと痛い目にあっちゃう話がドイツにも中国にもあり、教訓めいた存在でもあります。目に見えているものと見えないものの関係を象徴しているように思います。

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参照

※1:Analysis of banding data (1924-’43) of the Tree Sparrow in Japan

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jyio1952/4/5/4_5_397/_article

※2