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2021/06/02
「自分より社会のほうが偉い」と考えてしまう「システム正当化バイアス」
筆者:

あなたがお金持ちになれない理由は?

あなたがお金持ちではない設定での質問ですが、「あなたがお金持ちになれない理由は?」という質問に人はどう答えるでしょうか。「社会の構造欠陥のせい」、「歪んだ資本主義の構造のせい」というよりは自分の能力や努力が不足と答えてしまう人が多いようです。このように自分の立場が不利な場合でも、人は社会のシステムを正当なものとして捉える傾向があります。それをシステム正当化と言います。

システム正当化バイアス

システム正当化バイアス (System justification)とは

現状のやり方に例え問題があったとしても、未知のわけのわからないやり方を
選択をするよりも、知っている現状のやり方を選択しようとする傾向

人は不安定で無秩序な状態を嫌うのですが、それゆえに誰もが適材適所に配置されていると信じて、自分が不利な状況にあっても、自分の地位や立場も分相応なものだと考えてしまいがちです。これはシステム正当化理論という社会心理学の理論です。

システム正当化理論

システム正当化理論System justification theory (SJT)によると、人は自分が所属する集団に対して好意的な態度を持ちたいと思うだけでなく(自己正当化/内集団バイアス)、自分が巻き込まれている包括的な社会構造に対しても好意的な態度を持ちたいと思います。これが「システム正当化」です。システム正当化は、ときに外集団好意(out-group favoritismと呼ばれる現象を生み出し、地位の低い集団が劣等感を受け入れ、地位の高い集団に対して肯定的な態度をとる状態を生み出します。

このように、人はシステムの支持者であると同時に被害者でもあるという考え方は、システム正当化理論の中心的な考え方です。これは現状に反旗を翻すことが大きなコストを要するのに対して、現状維持のほうがコストが低いと感じたときにより形成されます。最小努力の法則が人にはあるためです。

対策・応用

差別を受けてる弱い集団が、その状況を肯定してしまうのがシステム正当化バイアスです。快適な環境を獲得するために、そのような自己認識がある場合、システム全体を疑い、より良い環境を得るためにどうすれば良いか考える姿勢を獲得したほうが良いでしょう。なので、対策は、認知バイアスあるあるですが「システム正当化バイアスというものがあることを知る」ことです。

認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。

関連した認知バイアス

•内集団バイアス
自分が属している集団には好意的な態度をとり、外の集団には差別的な態度をとる傾向

•現状維持バイアス (Status quo bias)
何か問題が出ない限り、現状維持を望む傾向

•公正世界仮説 (Just-world hypothesis)
この世界は人間の行いに対して公正な結果が返ってくると考える傾向

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参照

※1:System justification

※2:システム正当化

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