2016年のイギリス、ウエストミンスター大の研究(※1)で子供や大人を対象にした実験で25mlの水を飲んだグループ、300mlの水を飲んだグループ、飲んでないグループでテストの比較検査した結果、ちょっと飲んだだけでも成績が高かったことがわかりました。25mlってコップ1杯で200mlなので、その1/8。一口にも満たない量です。具体的には
注意力
水25ml=12%↑
水300ml=23%↑
水なし=1%↓
記憶力
水25ml=2%↑
水300ml=6%↑
水なし=1%↓
のどの渇き
水25ml=11%↑
水300ml=56%↓
水なし=6%↑
気分
水25ml=15%↑
水300ml=18%↑
水なし=5%↑
この研究では、脱水状態ではなくても水を飲むと注意力と記憶力が向上していました(※2)。少しでも飲んでおくと効果があるし、飲まないと低下します。仕事、勉強どちらでも水を飲むという習慣は、パフォーマンスを向上してくれます。
「水道水って身体に悪そう」という印象があるかもですが、実際のところ悪くないどころか日本の水道水のほうがミネラルウォーターより安全基準が高い。水道水のチェック項目が51あるのに対して、ミネラルウォーターはマックスで39しかありません。しかも安くて、ゴミがでない。ウォーターサーバーにしろ、ペットボトルにしろゴミが出たり、交換が大変だったりしますが、水道水で何ら問題ないなら水道水のほうがずっと良い。ちなみに500mlの水道水の価格は0.1円以下(※3)。
答えは、朝、寝る前、そしていつでも。寝ている間に500mlほどの水分を失うので、朝と眠る前に飲むと良いようです。そして上記の通り、脳機能が向上するのでいつ飲んでも良い、というかガンガンに飲むと良いわけです。トイレが近くなりますが、これが自動のポモドーロ・テクニックになります。ポモドーロ・テクニックとは25分仕事(勉強)して、5分休憩するというもの。座りっぱなしは身体に悪いが、30分に一度立って5分ほど散歩するとその弊害を相殺できるとも言わていますので、水を飲み、トイレに30分に一度席を立つというのは、良いことづくめでです(人の目が気になるという方もいるかもですが、人の目より仕事の効率のほうが重要な場合は人の目は無視するほうが得策です)。
ノッティンガム大学の研究(※4)で、ダイエット飲料を飲むグループと水を飲むグループで24週間経過した後、結果を比較してみると水グループのほうが痩せていました。差は13.6%。
水をいっぱい飲むと脳機能(集中力、記憶力)が向上し、気分も良くなり、痩せる効果も有り。仕事中に水をよく飲んでいる人がいたら「できる人」かもです。
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