13年住んだ渋谷区から鎌倉へ引っ越して仕事場や住まいを整えていく話です。今回は、近所から来た苦情について。
夫婦ふたりと犬と猫が渋谷から鎌倉へ引っ越して、住まいと仕事場を整えていけるのかどうかの記録です。
引っ越し&新しい住まいのマガジンは毎週水曜日の15時更新にしました。
マルチングとは、「根覆い」を意味したもので、土を覆う作業です。ビニール、瓦、木のチップなどを使います。その目的は、乾燥を防ぎ、雑草を生えにくくし、乾燥も防ぎます。それに庭を歩くくつが泥だらけなるのも避けられます。
こちらがマルチングしたときの記事。
ヒノキのチップを使ったので水を撒くとヒノキの香りがしました。
ヒノキの香りや靴に泥がつかないことなども含めて生のチップを使ったマルチングに私も妻も大満足でした。しかしわたしたちの住む西鎌倉は、海から2キロほど離れているんですが、強風がすごい。それが思っていた以上に時々ではなく頻繁に。
強風が吹くたびに家の庭にまいた木のチップが吹き飛び、近所の家の周りに散らばりました。風が止んでから妻と私で箒とちりとりを持って近所に散らばったチップを回収していくのですが、ご近所の門より中のものはさすがに取れません。
出会うたびに、チップの件をわびて、あれはうちのチップであることも伝えていました。
ネットで検索してみたところ、水を巻くと散らばるのが軽減できるとあったので毎日、チップに水を撒いたんですが、強風はあっという間にまいた水を乾燥させてしまいました。せっかく2万円ほどの購入費と撒くという労力、調べたり、教えてもらったりした経緯を無駄にしたくないので、「2年も経てば土と同化するだろう」と考えたんですが、これはばちばちのサンクコスト効果で、損したくない気持ちから出した合理的ではない考えでした。なぜならどうにもこうにもチップは近所中に吹き飛び続けるからです。
引っ越して3ヶ月ほどたった最近ですが、この撒き散るチップについてご近所さんから苦情が来ました。直接。うちを訪ねて。妻が対応したんですが、これはどうにもこうにもうちが悪い。謝るだけじゃなくって対応する必要があります。ということで木のチップは、損切りすることにしました。
穴を掘っては埋め、庭に散らばったチップも回収して埋め、近所じゅうに散らばったチップは捨てました。3時間くらいかかったかしら。その結果がこちら。
まだまだ細かいのは残っていますが、95%ほどは埋めました。完璧を期すのは無駄なので、このあたりで終了。苦情のあったご近所さんにお詫びと報告をしました。
考えてみると近所のお宅でマルチングをしているうちはありませんでした。芝生を敷いているうちが多い。しかしわたしたちは芝生は敷きたくありませんでした。つまらないから。そこでグランドカバーとしてクリーピングタイムを植えたんですが、このタイムは生長が遅いんです。いや早いと他の植物を駆逐してしまうので、グランドカバーに改良された植物は生長がもともと遅いものが多い。タイムについてはこちらに書きました。
しかしやってみたい。マルチングってなに?木が良いよね?瓦は残るし。好奇心が保守より優先されました。しかし予想外の強風続き。しまいには苦情が来てしまった。ということで損切りして埋めました。エジソンが言う「上手くいかない方法を学んだ」という思考で受け入れました。
ちなみにサンクコスト効果は、人生にとても使える知識です。後悔しないための科学知識です。
https://note.com/shijimiota/n/nec31734aae8e
近所付き合いから、庭造り、自治会への参加など、疲れるくらいに新しいことづくしです。そんな新しいことづくしなので失敗はいっぱいするのがデフォルトです。なのでどんどん失敗してどんどん学習していこうと考えています。とはいえども、ご近所さんたちには迷惑をかけかねないことは避けるように努めないと住みづらくなってしまいます。気をつける。