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2021/06/24
よく知っている道だと早く着くと思い込む 「よく知っている道効果」
筆者:-

人は、よく知っている作業は、実際より「すぐに済む」と見積もってしまう

慣れ親しんだ作業を行うときは、知っているルートを使って移動するとき、かかる時間を少なく見積もってしまいます。これは、脳が「よく考えなくて済むや」と思ってコストを掛けずに判断するため発生する勘違いです。この勘違いを「よく知っている道効果」といいます。

よく知っている道効果

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よく知っている道効果(Well travelled road effect)とは、

よく知っている道を通るとき、到着時間を過剰に早く見積もり、
よく知らない道を通るときは、過剰に遅く見積もる傾向

です。転じて

普段から行っている作業の苦労を過少評価し、初めて挑戦した作業の苦労を過大評価する傾向

でもあります。車のみならず、公共交通機関を使う場合でも同様の思い込みが発生します。これは、かかる時間や労力を見積もるとき、慣れ親しんだものに関しては、認知資源をあまり使わないため、その認知コストの少なさから、かかる時間や労力を低く見積もってしまうことで起こります。

この認知の早とちりは、他に内受容バイアスなどにも見られます。内受容バイアス(Interoceptive bias)とは、身体に関する感覚的な知覚が、外部の、無関係なものに対する判断に影響を及ぼす傾向で、例えば、温かい飲み物を飲むと優しくなったり、寒い部屋にいるときは人に冷たくなったりするなどが、この内受容バイアスです。

対策・応用

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移動および作業は、図って記録する

わたしたちの時間は、アインシュタインが言うように個人的なもので、時間感覚は当てになりません。この「よく知っている道効果」の影響も受けるので、「よく知っている道」や作業は、かかる時間を記録しておくと時間の見積もりが正確になります。ちなみにわたしの髪の毛を乾かす時間は3分です。最近ちょっと伸びてきたので3分強ですが。そしてコーヒーを淹れる時間は15分です。

関連した認知バイアス

•時間節約バイアス(Time saving bias)
高速を出しているときに、さらにスピードを出して節約できるであろうと思う時間を過大評価する傾向

•内受容バイアス(Interoceptive bias)
身体に関する感覚的な知覚が、外部の、無関係なものに対する判断に影響を及ぼす傾向

•最小努力の法則
ある目標を達成するのに複数の方法があるとき、最も少ない努力で済む方法を選択する傾向

認知バイアス

認知バイアスとは進化の過程で得た武器のバグの部分。紹介した認知バイアスは、スズキアキラの「認知バイアス大全」にまとめていきます。

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参照

※1:The perception of time

※2:Prospective and retrospective duration judgments: an executive-control perspective

※3:An Empirical Study of Travel Time Variability and Travel Choice Behavior

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