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2021/03/05
「しなきゃいけないこと」なんて無い
筆者:-

 

ただの徒然なるつぶやきです。日曜日の午後12時更新です。

「しなきゃいけないこと」なんて無い

先日、妻が泣きながらわたしにこう吐露しました。

「しなきゃいけないことがいっぱあるのに、ぜんぜんやれていない」

と。その苦しみ、痛いほどよくわかります。48年近く生きてきて、物心つくのに3年と仮に設定するなら、差し引き45年のあいだに、そんな気持ちになったことは、何千回とあります。

捨てて、もう持っていませんが、高校生のときに綴っていた日記には、「これじゃだめだ、このままじゃだめだ」という言葉がいっぱい書き殴られています。

そんな自分や気持ちからちょっと離れて、成り行きを観察してみます。

「しなきゃいけないこと」をわたしたちは好んで選択するかというとしないんですよね。「しちゃいけないこと」とか「しなくても良いこと」ならついつい選択します。選択って感覚はないかも。とにかく「しなきゃいけないこと」から逃れる行動をします。勉強しなきゃいけないときに、わたしたちは掃除を始め、掃除をしている途中で、読んだ漫画を読み返しはじめます。

これって、感情移入するのをやめて観察するとよくわかるんですが、克己心(こっきしん)の問題ではないんです。自分を律する気持ちって称賛されたり、憧れたりしますし、それは漫画やドラマなどで具体化されます。「逃げちゃだめだ」と自分を戒め、怖い課題を直視する姿をそこに観ます。でも、実際には、わたしたちは、「やらなくてはいけないこと」からできるだけ逃げたい。

なぜなら、得るものがないからなんです。

「やらなくてはいけないこと」をするというのは、マイナスがゼロになるという感覚なんです。その一方で、「しなくても良いこと」や「しちゃいけないこと」などは、感覚としてはゼロからなんらのプラスになるものなんです。どっちかというと。しなくても良いことは、するとゼロだった状態から何かしらを得るんです。ワクワクだったり、楽しさだったり、何かをそこから得ています。「勉強しなきゃいけない」はマイナスの可能性をゼロに近づける行為になりますが、掃除ってゼロから少しでも片付くわけで、やればやるほどプラスになります。ぜったいそっちのほうが楽しい。だからそっちにわたしたちは思考と行動を向けるんです。じゃあどうすればいいのか。その対策というか工夫はふたつあります。今回はその前者のほうをより伝えたい。

対策1:「やらなきゃいけないことなんて無い」人生にする

これはわたしが妻に提唱した思想です。上記の通り人は「やらなきゃいけないこと」をしたがりません。だから「やらなきゃいけないこと」を作れば作るほど、そのタスクから逃れようとしてしまいます。そして状況や人生はその分悪化していきます。逆説的なんですよね。克己心みたいなものを目指すと結果は逆に悪化する。そしてそんな自分を(わたしの妻のように)責めてしまいます。自分はどうしてこんなにダメなんだ、と思い、自己評価を下げてしまいます。認知的不協和理論というのがあって、自分をダメだと思っているとダメな自分に合った行動をするようになります。ゆえに負のスパイラルまっしぐらということになります。

これって間違っていますよね。

なので、「やらなきゃいけないこと」なんて無くしてしまいましょう。そんなもののない人生を生きよう、というわけです。どういうことかというとわたしたちの眼前には、

「やりたいこと」と「やったほうが良いこと」の2つしか無い

ということです。それが例えば勉強なら、それがやりたいことでなければ、「やったほうが良いこと」ということになります。やらないで成績が悪くなって、留年するかもしれない状況だとして、じゃあ留年しちゃったっって良いことにする。負のスパイラルに入るよりずっと良い。たかが留年です。借金だろうが、仕事の失敗だろうが、有限会社に勤めているなら、取らされる責任は首になるくらいです。借金に関しては自己破産という救いの選択があります。いやこの考えにも限度がありますが、高が人生です。わたしたちの生命には本来あんまり意味がありません。なので正解は「どれだけ楽しんで生きるか」という課題にしてしまうことです。

さてこの2つしか選択肢がない世界というのは、眼前にあるのは、どちらもプラスにしかならない世界です。かなり楽しくなりません?勉強すれば成績が上がるだけじゃなくって、世界の理を理解しやすくなります。点数を上げる方法を見つけると、混沌のなかにルールを見つけるコツを獲得できます。良いことづくめ。掃除より楽しい。もちろんそんなことより掃除のほうが「やりたいこと」だったら、掃除を選択したって良い。部屋が片付いて気持ちが良くなるし。しかしわたしたちは、損は嫌いだけど、得は好きです。2つの選択肢がどっちもプラスなら、より高得点をもらえる方を選びたい。

50円もらえるのと1000円もらえるのだったら、1,000円もらえるほうが良い。そういう世界に変えてしまえば良いんです。

そんなに世界は簡単に変わらない?

世界ってそんなに簡単に変わらない気がします。しかし実際には、人は簡単に自分の世界を変えています。フランツ・リストはパガニーニの演奏を聴いて「超絶技巧サイコー!」という価値観に自分の世界を変えました。演奏を一回聞くだけで世界を変えちゃっているんです。パガニーニじゃなくてもわたしたちは「あ、そっか」で無自覚に自分の世界を変えています。ドラマの観過ぎなんです、わたしたち。壮大なBGMがなくても、場面転換がなくても、身体の形態が変わらなくても、世界をちょちょいと変えているんです。物足りないなら、こちらの曲を自分でかけましょう。

これが、あなたの運命の扉を叩く音です(ベートーヴェンじゃなくてかれの弟子のアントン・シントラーが言っているだけですけど)。でも聴くとあがりますよね、テンション。こっちだけ伝えたかったんですが、せっかくんでもうひとつ。

対策2:選択しないですむ設計をする

アメリカ合衆国のリチャード・セイラーというノーベル経済学賞を受賞した経済学者がいます。彼の著書『Nudge(邦題『実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択』)』で解説されているNudgeという行動設計はとても使えます。

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リチャード・セイラー氏の
『実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択』

人は現状を変えるのがすごい面倒なんです。なので好ましい選択をする傾向をつくるには、その選択をデフォルトにしてしまうこと。貯金をするのは、面倒ですが、貯金が自動的にされてしまう状況の放置は簡単なんです。貯金はいやだけど、天引きには何も感じない。

もちろんこれは使えるシーンと使えないシーンがありますが、人間は放置が大好きだということを知っておくと使えるシーンを有効活用できます。たとえば、臓器ドナーの意志確認も、「する」にチェックをいれさせるより、「しない」にチェックをいれさせるようにするとドナーに同意する人が格段に増えます。

お金に関してなら、天引きするやり方ってのは、そんな理由でめちゃくちゃ有効なんです。

まとめ

わたしたちの人生には、
「やりたいこと」と「やったほうが良いこと」の2つしかありません。

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