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罪と罰
ドストエフスキー (著), 工藤 精一郎 (翻訳)

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  • ジャンル:
    小説・詩・エッセイ
  • 読了時間:
    6時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    オススメ

英会話で出てきたので、そう言えば読んでいなかったと思い手にしました。

ヤナーチェクの作品にもドストエフスキーの『死の家の記録』を元にしたオペラがあります。

罪と罰は、英語だとCrime and Punishment。

ドストエフスキーが、借金まみれで普通なら気が狂いそうな状況で1年の連載という形で書き上げたのが、この罪と罰。

ちなみに死の家は、シベリアの刑務所に投獄されている間の経験がベースになっています。

罪と罰の内容は、ラスコーリニコフが、小さな罪は100の善行で償われる、という妄執に従って、強欲な高利貸しの老婆を殺害し、奪ったお金で世に役立てようとするも、殺害の現場に、老婆の妹まで殺してしまい、その罪の意識に苛まれ続けるも、娼婦のソーニャに救われて自首する、というもの。

最初から犯人が分かっている推理小説のような展開は、刑事コロンボの構成に似ており、実際にコロンボの脚本を担当したウィリアム・リンクは、罪と罰の老婆殺しをつい追求する判事ポルフィーリィをモデルにしていると発言しています(※1)。

なかなか長い小説ですので、読了より機微の流れを楽しむように読むと気が楽かも。

それにしても、翻訳者の工藤精一郎氏による解説で知ることができたが、しっちゃかめっちゃかな人生ですね、フョードル・ドストエフスキーさん。こんな人生は嫌だ。

 

大田 2020年79冊目(通算439冊)

※1:罪と罰 on Wikipedia

(2020/04/06)