BRANDING TAILOR

CREATIVE LIBRARY

条件を選択して探す

ジャンル
読んだ人
評価
現在の登録件数:695 件
ラベンダーとラバンジン
クリスティアヌ・ムニエ (著) 岡崎 英生 (翻訳)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    小林彩子
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

ラベンダーという名前は一般的に知られているけれど、ラバンジンという名前に馴染みのある人は、ハーブやアロマテラピーに造詣の深い人なのではないだろうか。
イメージ画像などで「一面のラベンダー畑」として写真に使われるのは、ラベンダーではなく実はラバンジンであることが多い。
高所で育つ真性ラベンダーに対して、少し低いところに育つラバンジン。真性ラベンダー(Lavandula angustifolia / L.officinalis / L.vera)とラベンダースパイク(Lavandula latifolia)の交配(交雑)種と言われる。
香料産業の中で、ラバンジンが収油率の高さからどんどん栽培されるようになったこと、種では育たず株分けしていく形でしか育たないことなど、ラベンダーやラバンジンの歴史や育ち方も含めて勉強したい人や専門家なら、ぜひ一読をお勧めしたい。
単なるアロマ愛好家だと、図版が少なく退屈に見えてしまうかもしれない。使われている言葉は柔らかいけれど、限りなく学術書に近い本だと思う。
 
※カッコ内は植物の学名なので、本来はイタリック表記です。

(2018/03/19)

エンデュランス号漂流記
アーネスト シャクルトン

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    経営・経済
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

ジャンルは、経営・経済。

これのどこが経営に関する本かといえば、リーダーシップのモデルとなるから。そう推薦されていたので手に取ったのだけれど、これがまた小説のようにハラハラしながら読み進めてしまうドラマだった。実感するのは、大変なときこそ、ちゃんと温かいものを食べて飲んで、ちゃんと寝て、陽気でいることが大事、ということ。アーネスト・シャクルトンキャプテン、ワイルド、クルーたち、みな凄い。読んでおくと強くなれるはず。この本から学ぶべきことはリーダーシップというより生き方かもしれない。

(2018/03/19)

MBA経営戦略
グロービスマネジメントインスティテュート (編集)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    経営・経済
  • 読了時間:
    6
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    必読書

ジャンルは、経営・経済。

「必読書」としてるけれど、そもそも読書の目的によって読む本は変わってくるものだから、目的を明確に示したうえで、お薦めしたり、必読書だと断言したりするべきなのだろう。大田の場合、「経営とデザインの距離を縮める」ことを弊社のミッションの一つとしている。ビジュアル制作を含むブランディングは経営戦略の一環で行うものである。しかしアートを至高のものであり、勉学や日常と切り離したものとして取り扱い続けてきた日本において、経営はデザインに対して門外漢として接しがちである。また一方でデザインをする側も制作のクオリティを追求するも、それが経営とどのように関わっていくものかということにまで意識が及ばないことが多い。この課題を、弊社は率先して解決していく覚悟である。

こういう意味で、この20年も前に出版された本を必読書として推薦する。古くとも経営の基本の理解を基盤にするためには、いくつかの本を深く理解しておく必要がある。その1冊がこれである。根拠は山口周氏の『読書を仕事につなげる技術』。この著書でまず読むべき基本中の基本の6冊のうちの1冊。これから読むなら、新版が昨年出版されたのでそちらが良いはず。よってリンクは新版のほうに貼った。

 

(2018/03/19)

旦那さまはFBI
田中ミエ

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    小説・詩・エッセイ
  • 読了時間:
    1時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    小林彩子
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

「kindleベストセラー1位」「Amazon Primeで無料」でなかったら、多分手に取らなかったであろう本。
作者はフリーランスの女性。そんな人がそもそも、どうやったら元FBIの捜査官と出会えるのか?という好奇心だけで読み進めた。
本当にノンフィクションなのか?という点についてはさておき、意外と自分の勉強にもなってしまった一冊。
中でも、旦那さんが作者に対して行なっているビジネスアドバイスは、日本の働く女性なら読んで損はない部分だと思う。FBI捜査官のプロファイリング術を自分の仕事に応用する方法、自分の見た目が相手に与える心理的作用、青信号の点滅で急がない理由などなど…。これを読んで、今よりヒールの高い靴を買いに走ったのはここだけの話。
表紙デザインの軽さに対して最後はちょっと涙も出るような、いい意味の「予想外」な本だった。

(2018/03/16)

塑する思考
佐藤 卓

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    デザイン
  • 読了時間:
    3時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    杉江裕視
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

グラフィックデザイナー、佐藤卓さんの本。
「クールミントガム」や「明治のおいしい牛乳」などは別の書籍等で触れられている内容も多かったが、プレゼンテーションに至るまでの試行錯誤などがより詳しく書かれていて勉強になった。
「『分かる』だけでなく、むしろ『分からない』のほうが重要なのではないか」というのは原研哉さんも良くおっしゃっていることで、デザイナーとして対象に対する好奇心/疑問を忘れないことの大切さを改めて感じた。
デザイナーが文章を書くということの必要性も教えてくれる。

(2018/03/15)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    1.5
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

ジャンルはライフハック。

本田直之氏の本は、多作だし、キャッチーなプロモーションも手伝って、内容が軽そうに見えるかもしれないけれど、その実、世俗的だが実に実用的である。

真似しない手はない。三田紀房や佐藤オオキら著書と通じる思考が散見。そう言えば、神田昌典氏の著書を手に取った理由は「考具」で加藤昌治氏が紹介していたため。

(2018/03/12)

愛するということ
エーリッヒ・フロム

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    2.5時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    必読書

心理学的考察部分は、反フロイトのニュアンスが強く、現代となってはさほどフロイト信奉の気配が強くないので、そこにそんなに力を込めなくても良いと感じるも、「愛するという行為は技術である」という主張には、感服。一感情によるものではないというこの主張、これこそ現代でもなんら遜色なく人々にとって有益な啓蒙となるものだと強く思う。実践を重ねて、この本の述べるところを反芻することで、より良い人生になるだろうと思っての「必読書」。ビジネスマンであろうと、多忙であろうと、この本と「サピエンス全史」は読んで、幸福のポジションと愛の技術を知ることは必須に思う。惜しむらくは、図版上部の飾り罫線が邪魔。(しかし、これが故に「いま、わたしは『愛するということ』を読んでいる」とは認識し易い。多読であるなかで。)

(2018/03/12)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    読書
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

kindleじゃないのは中古本が大変安かったので。

読書についての本を一通り読んでみて、読書による生産性の底上げをしたいというのが、この本を手にした動機。内容をかいつまむと下記のようになると思う。

本はいっぱい読んだほうが良い。でも闇雲じゃなくって目的を持って読むべき。とっても効率の良い「フォトリーディング」というテクニックがあるのでそれを紹介。また本を読むなら大勢で読んだほうが生産性が高い。その活動を「リーディングフォーアクション」と言う。

「PDA」という単語やその他要所要所で前時代的言葉が出てくるので少し古いのかと思えば、2015年出版だった。それはべつに問題ではなく、おしなべて得心。

本田直之氏の著書群にも通じるが、文体の熱の帯び方と言葉の軽さは感じる。とは言え、それは軽視の根拠にならず、ただただ得た知見を実行に移したい。

(2018/03/11)

絶景本棚
本の雑誌編集部 (編集),‎ 中村規 (写真)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    読書
  • 読了時間:
    1時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    小林彩子
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

蔵書家の本棚がコレクションされた本。読むところはとても少ないかわり、写真から滲み出る空気をじっくり楽しめる。一枚の写真を、こんなに時間をかけて楽しむことはなかなかない気がした。
蔵書家にもタイプが色々あって、積層型の人、積層どころか雪崩になっている人、触れるのが躊躇されるぐらいにきっちりしている人、貸出もしている図書館型の人などなど。本棚から伺える人となりが楽しい。
着眼点が都築響一氏の本のようだと思ったら、ご本人の本棚も登場。実際に行ってみたいのは新井素子氏の本棚、垣間見てみたいのは祖父江慎氏、勉強になりそうなのは鳥海修氏の本棚だろうか。自分と興味が近いのは嶋浩一郎氏かな…などと、ついつい繰り返し眺めたくなってしまう楽しい本。

(2018/03/09)

観察「生きる」という謎を解く鍵
アルボムッレ・スマナサーラ、想田和弘

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    3時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    杉江裕視
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

「観察の練習」つながりで手を伸ばした。テーラワーダ仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老と映画作家の想田和弘監督による対談。
予想外の内容だったけど面白かった。

「いま自分が苦しんでいるのは、生存欲があるからなんだ」。文字面を見るとなんとも宗教らしい言い回しで拒絶反応をされるかもしれないが、これはつまりメタ認知することと同義である。「瞑想」も同じくで、googleをはじめ名だたる企業が実践していることからもその効果は高いのだろう、ちょっとやってみたい。

(2018/03/08)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    デザイン
  • 読了時間:
    3時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

ジャンル:デザイン。

グラフィックデザインに関わって十年以上になるが、知らないことの多さに驚愕した、というのが正直なところ。先達の作った道の、土に草に触れて、開拓の士たちの思念理念を想い、自分を奮い立たせたい、という読後感。と同時に時代の変化をも感じる。佐藤 航陽氏の『お金2.0』や『サピエンス全史』でも触れられているが、現在(2018年)は、環境変化のスピードがかつて無いほどに速い。今の常識が数年後には常識ではなくなり、想像もしなかったことが普通になりかわっていはずである。iPhoneが世に出たのはわずか10年前である。今、僕たちは携帯電話の便利さを越えて、電話をしないことのほうが普通になった。グーグルホームに話しかけるだけでテレビをつけたり、電灯を消したり、ニュースを聞いたり、スケジュールを立てたりしている。そのスピードをグラフィックの100年を振り返ることで(それはつまり多くの広告の歴史であもるから)、現在を相対化することができるようになる。グラフィックデザインに関わるのであれば、必読書として推薦したい。

ところで無学が故に、僕は著者はずっと「りお」という名の女性だと思っていた。かわいい名前の女の人がこんなにソリッドな文体なんてギャップが素敵……と思いながら読んでいたのだけど、読後に「としお」と読むと読むと知って、妄想が袋小路で途方に暮れてしまった。眉村卓の作品の中のような影の長い夕暮れの中の。

(2018/03/07)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    1.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

読んでいるのを人に見られたくないタイトルだけれど、「さして中身がない」と言い捨てたい軽快さなのに、まだ「なるほどねぇ」と思わされてしまう。三田紀房氏の本は3冊目なのに。すでに読んだ本から何も学習していないのか、と自分にがっかりしそうになる。

三田氏の本は、読んでうっすら感じるのは、「ここに書いていることを鵜呑みにしていないで、自分で考えろ。自分で考える方法は伝えているんだから」というメッセージである。勝手に感じていることだから著者の意向とがっちしているかどうか知れぬが、いつもそう感じる。

「オン・オフではなく、ハイ・ロウ」というのは本当に得心。

「メモは予定ではなくその日したことを書く」という習慣は実践してみる。

 

 

 

(2018/03/04)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

「そっか、そうだよね、やっぱそうか、いたたた」等、いくぶん「わかっているくせにやっていなかった、やろうとしなかった」とか「わかっているべきなのに、わかっていなかった」と思わされる部分が多く、耳……いや目が痛い本であった。個人的に。はやきここで得た教訓を実践して身につけていきたい、とはやる気持ちの読後感。良書!

(2018/03/01)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    デザイン
  • 読了時間:
    1.5時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    杉江裕視
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

対談部分も面白いけど、それよりは細かい章でデザインの小さなところに焦点を当てて考えを深める部分が好き。デザインは知識を蓄えることも重要だが、対象を観察し自分なりに考えを深めることも重要なのだと考えさせられた。

(2018/03/01)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    必読書

読後感は「新しいお金の概念がわかった」ではなかった。お金について調べて仮説を立てて実践してを繰り返してきた著者が見る「今を含んだ未来像」を初見した、というものだった。新しい世界が過ぎて、想像しがたい部分が多い。が故に、自分で確かめていきたい。

 

(2018/02/26)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    小林彩子
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    必読書

弊社大田と杉江が絶賛していたので、読んでみることに。
時間の見積もりが苦手な人間(=私)にとっては、こんな考え方の人がいるんだ!と驚きだった。
「期限までの日数の2割で、仕事の8割を終えてしまう」「予習は最強の効率学習である」…こういう考え方を幼少期から持っていた人とそうでない人では、その後の人生に大きな開きが出るだろうな、と思わされた。
今からでも「先行逃げ切り型」に切り替えて、時間に追われない生活をしたいと思う。これからの時間の使い方や考え方に、大きな変化をもたらしてくれた一冊だった。

(2018/02/25)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    2.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」という著書でウィンドウズ95の思想設計をした中島聡氏も、この「考具」という本でも、同じようなことを巻末で述べていた。それは、「実行に移さないと意味がないですよ」と。そんなわけでひとつずつ実行に移していこうと思うのが、まず読んだことをちゃんと記録するということ。「読んだことはいずれぜんぶ忘れる」ということを前提とすべし、と唱えたのは、梅棹忠夫氏であり、彼言葉をついで伝播していらっしゃるのが山口周氏とこの「考具」の著者、加藤昌治氏。

さて、この本は読み口が柔らかくて、心地よい。そして根底に努めてポジティブな姿勢を感じてそこからも鼓舞されるものがある。

「アイデアマラソン」「カラーバス」「マンダラート®」など、ひとつずつ実践して継続して身につけたい。

(2018/02/23)

宇多田ヒカルの言葉
宇多田ヒカル

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    小説・詩・エッセイ
  • 読了時間:
    3時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    杉江裕視
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

デビューから最新作までの宇多田ヒカルの歌詞を収録した本。
彼女の魅力について今さら僕から書けることはほとんどないけれど、改めて歌詞を眺めて思うのは、韻の踏み方のテクニック。
「浮世なんざ」「やるせなきかな」「ありゃせぬ」など近年の作品に使われるこういった言い回しは、私たちに「引っかかり」を持たせることにより印象付けているのと同時に、韻を踏むために用いていると思われる。初期は英語による韻が多かったが、古い言葉、雑な言葉、丁寧な言葉、男性言葉、女性言葉、様々な言葉遣いで自在に日本語の韻を踏みリズムが生まれていて気持ちが良い。
蛇足ですが僕の好きな曲は「Passion」「Goodbye Happiness」「俺の彼女」などです。

(2018/02/22)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    1.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    オススメ

本音を言えば、山口周氏の『読書を仕事につなげる技術』で紹介されていた基礎的な本を順次読破していきたいのだけれど、例えばグロービスの『経営戦略』など、心地よく読み進む類の本ではない。面白いのだけれど。他にも小説でも古典と呼ばれる類のものなどは、やはり軽快なサスペンス小説のようには読みすすまない。今のところ。よって同時に何冊も読んで長期的に読み進めていく計画なのだけれど、そうしているうちに私の「週に3冊読む」という課題を達成できない危機が発生してしまう。そこで「すぐに読めるが、含蓄がありそうな本」というものに手を出すことになる。目下は漫画家でもある三田紀房氏の著書群である。

しかしこれがまたちゃんとおもしろい。他の本では、気づかなかった世の中の本質に気付かされる部分も多々ある。例えば、情報源について「結局は「金を払っているのは誰なのか?」に通じる問題だ。」と。ビジネス書、新聞、SNSなど、誰に向けてどのような動機や条件で書かれているのか、考えてみれば自明の理であることを、我々は大いに忘れがちである。慧眼の書と声を大にして評したい。

私はこの本が勧めるように教科書を買いにはいかなかったが、すでに数学の問題集は、解くべく背後に英文法の参考書とともに並べられている。ながらく手を付けていなかったが、さっそく問題を再びとき始めてみたい。

(2018/02/18)

アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    1時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 読んだ回数:
    1回
  • 評価:
    必読書

「どうしてkindleに無いんだ!」という第一印象。山口周氏の「独学の技法」や「読書を仕事につなげる技術」で、記録する重要性を学び、kindleはその意味ではとても便利。手でなぞるだけでマーカーをひける。そしてそれをアマゾンのアカウントで一括してみることができる。それをコピペして、エヴァーノートにファイルにすることができる。これをしておくと後から「あの言葉、どこにかいてあったっけ?」ということを検索し、再び本の該当箇所を参照できる。とても便利。

しかし残念ながら、ジェームス W ヤング氏のこの著書はkindleにはない。とは言え、解説も含めて80頁くらいなので、手元に置いて何度も読めばいい。

何度も読むほどの本かと言えば、ここに記されている方法論を習得するまでは、答えはイエス。これはあらゆる職業や技能においても同様なのではないだろうか。ところで付記されている武内均氏の解説もまた秀逸。

電通では、社員に配られているとか。試しに広告の仕事をしている友人たちに尋ねてみると、たしかに読まされたとのことだったが、「させられる」とあまり記憶に残らないものだ、とのこと。なるほど。読書ほど、能動性を前提にした行為もないかもしれない。かつて「海馬」というとてもおもしろい本を数十冊買ってただで配って回ったけれど、あまり意味がなかったかもしれない。

(2018/02/18)