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スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール
ケリー・マクゴニガル、泉 恵理子

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  • ジャンル:
    ライフハック
  • 読了時間:
    0.5時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    オススメ
読むと元気になる
優しい智慧シリーズのひとつ
2019年16冊目は、「スタンフォードの」シリーズと言っても過言ではないケリー・マクゴニガルの「人生がうまくいくシンプルなルール」
テーマに対して、内容は腹落ちしづらいぼやっとした内容だけれど、それでも元気になるし、内容が悪いわけでもない。
翻訳本の良いところは、

訳者あとがき。

翻訳者は、翻訳するためにそれこそ何度となく、著書を読んでいるので、

「これって、つまりこういう本だ」

という理解を誰よりもしている。そして、彼らは、あとがきでそれを書いてくれることが多い。

果たして、この本の翻訳者、泉 恵理子さんも同じようにまとめてくれており、

この本の特徴を3つにまとめてくれている。

1つ目の特徴は、著者であるマクゴニガル博士が、「日本人の読者」を意識して書かれた点です。

2つ目の特徴は、マクゴニガル博士自身の体験を、ケーススタディーの材料として提供している点です。

3つ目の特徴は、最新の心理学、行動科学の知見がふんだんに盛り込まれている点です。

 

そのとおりで、特に2つめがマクゴニガルさんの本の特徴なのかも、と思うのですが、

「自分に優しい」。エビデンスよりも、気持ちにやさしい。

散らかっていたっていいし、先延ばししたっていいじゃないか。

こういう姿勢を、

セルフ・コンパッション(自己に向けた思いやり)

いうのだけれど、

すぐに自戒しがちな、わたしたち日本人には

身につけるのが難しい。

それをブレイクスルーしてくれるのが、

キャロル・ドゥエックの「マインドセット」なんですが、

やっぱりこの本でも

冒頭でドゥエック女史の「マインドセット」が紹介されています。

 

その他、モラルライセンス(良いことをしたあと、人は悪いことをしがち)や

時間術、いろいろ、エビデンスに基づきながらも、実際に使える知見を

簡単に教えてくれています。

 

やはり、とても良い内容なので、

「面白かった!」で終わらせずに、

ひとつでもふたつでも

習慣化したい、と思いました。

 

(2019/01/30)