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ヴェルレーヌ詩集
ヴェルレーヌ (著), 堀口 大学 (翻訳)

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  • ジャンル:
    小説・詩・エッセイ
  • 読了時間:
    1時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    オススメ

クロード・ドビュッシーの「月の光」という有名な曲がありますが、このタイトルはヴェルレーヌの詩集から来ています。ドビュッシーのほかにもモーリス・ラヴェルも題材にしています。

すったもんだありながらも結婚したのに結婚して1年後にアルチュール・ランボーと知り合い、そこからどんどん不幸になっていきます。デカダンスを地で行く人生です。

人が堕ちていく、その姿を見ていくのに最適の詩集です。

堀口大學による翻訳になりますが、「月の光」の最後の二行を引用します。

 

「噴水の滴の露を歓びの極みに悶え泣きさせる

かなしくも身にしみる月の光に溶け、消える。」

 

この詩とヴェルレーヌの生涯を思い浮かべながら、ドビュッシーの「月の光」を聴くと情感が高まります。

 

デカダンスは甘い罠ですが、そこに身をやつせずとも学び、堪能できるやもしれません。

 

大田 2020年41冊目

 

(2020/03/12)