アーネスト ヘミングウェイ (著), Ernest Hemingway (原著), 高見 浩 (翻訳)
キャンプに持っていくと良いのでは?と勧められた読んでみたのだけれど、実際にキャンプにはもってこいな内容だったんですが、それ以上につやつやした小説群に興奮し、驚いた。名作と言われるものもそう言われていないものも、あとがきで、こう評されているこの言葉「清流の底から拾い上げたばかりの小石のように人の心を打つ」(フォード・マドックス・フォード)のように、心を打つ。
「男だけの世界」は、原題が、Men without Womenは、村上春樹の短編集「女のいない男たち」と同じか。テーマを拝借したのかしら、詳細は知らないけれど。
才能というものを依るべにしないほうが良い、と読みながら少し悲しく戒めながら思いました。
こんな小説が書けるのに、いやかけていたからこそか、ノーベル文学賞を受賞して7年後に猟銃で自殺したヘミングウェイ。
たかが才能。自分の幸福とできることとと世間(他者への関与)の継続に注力したほうが良い。できるなら。それを体現しているのが村上春樹さんだと思う。でも、それは先人の人生があってこそかも。
それにしてもこれはキャンプにもってこいだと思う。ジャック・ロンドンの焚き火は、なぜか都会で呼んだほうが良い気がする。
この本以外に、「キャンプにいいかも」と勧めらたのが、Jim Harisson。英語で買っちゃったから、こっちはもう少し時間がかかるかしら。
大田 2019年169冊目
(2019/10/23)