BRANDING TAILOR

CREATIVE LIBRARY

ラベンダーとラバンジン
クリスティアヌ・ムニエ (著) 岡崎 英生 (翻訳)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    小林彩子
  • 評価:
    オススメ

ラベンダーという名前は一般的に知られているけれど、ラバンジンという名前に馴染みのある人は、ハーブやアロマテラピーに造詣の深い人なのではないだろうか。
イメージ画像などで「一面のラベンダー畑」として写真に使われるのは、ラベンダーではなく実はラバンジンであることが多い。
高所で育つ真性ラベンダーに対して、少し低いところに育つラバンジン。真性ラベンダー(Lavandula angustifolia / L.officinalis / L.vera)とラベンダースパイク(Lavandula latifolia)の交配(交雑)種と言われる。
香料産業の中で、ラバンジンが収油率の高さからどんどん栽培されるようになったこと、種では育たず株分けしていく形でしか育たないことなど、ラベンダーやラバンジンの歴史や育ち方も含めて勉強したい人や専門家なら、ぜひ一読をお勧めしたい。
単なるアロマ愛好家だと、図版が少なく退屈に見えてしまうかもしれない。使われている言葉は柔らかいけれど、限りなく学術書に近い本だと思う。
 
※カッコ内は植物の学名なので、本来はイタリック表記です。

(2018/03/19)