日本企業の弱みと強みがどこにあるのか、うまく説明できない哲学や美学の必要性など、いろいろと得心のいく本。 グロービス系のビジネス指南の基本的知識の獲得に先駆けて、読まれたい。経営者に限らず、また職業に限らず、読まれるべき必読書。意外に「ロックンロール」という言葉まで出てくる。しかもロックと哲学をイコールで結んでいる。それがまた納得のいくものだからおもしろい。多様性の必要性と通じるのだけれど、思考を純化しすぎるのは、バランスが悪い。ビジネス書などのプラクティカルな本を読むと同時に小説や詩を読んだほうがいいし、本ばかり読んでないで人に会うのも大切。成功だけじゃなくって失敗もしたほうが良い。右へ左へ体を揺らしてバランスを取るように。