「社会学者」という肩書でよくテレビに出ているらしい
古市憲寿さんが、著名な社会学者たちに会っては
「社会学って何?」を問いて回る対談本。
この本を読んだ結果、
興味を持った社会学者や本があり、
この本を読んでいる間に3冊ほど
別の本を買ったのだけれど
どれも面白かったし、
まだ読みたい本が他にもいっぱい
紹介されている。
それにしても社会学ってなんだろう?
尋ねる人が変わるたびに
その定義がばらつくなんて
なんとも不明瞭で頼りない
学問なのか?と訝しく思うも
読み終えてみると
なんとなく納得するところがあって
それは、表現がバラバラでも
そのなかに一貫しているものが
見えてくるからだろう。
社会、つまり人間が集まり、
互いに関わることで成立しており、
常に変動するダイナミズム、
というのは、
人間が無数の細胞から
成り立っているのに似て
「ひとつの生き物」
みたいなものとして
扱うほうが良い特徴を持っている。
腸内細菌も
それに似ているという話を
先日専門家からも聞いた。
それを
いろいろな道具を使って
研究して、その研究結果を
社会に還元しているのが
社会学、
なんじゃないかなと思いました。
読んだ結果、
メディアが扱う社会現象と
その実態との格差、
バイアスに対して
鋭くなるんじゃないかなと
いう気がします。
なにせ
社会って、
自分がコミットしている
世界なので
それについていろいろな
視点で見られる知見を
得るってのは
お得じゃないかと思います。
なので
こんなにとっつきやすくて
横断してくれる社会学
の紹介本もないと思うので
おすすめします。
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