どうして編集者の名前が、谷崎潤一郎と同じ大きさで表紙に併記されているのかわからない。
編集を軽視するつもりはないのだけれど。
昔の作家たちは、人としてちょっと問題があるなあと(バロウズもロクでもないし、檀一雄も吉行淳之介も、きりがないけれど)という思いが湧く。
時代圧が作るフレームには、どうにも感化されてしまうのか。女性を物質的に観る視線に耐えられない。倫理的な理由ではなくて、その浅はかさに腹が立って。
くわえて、冗長な前置きから始まる「解説」も苦手でした。
収録されているエッセイそのものは、うまく行けば楽しめるのかもしれないが、今のわたしにはちょっと難しい。
他に読みたい本がある。
大田 2019年 95冊目