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武田教授の眠れない講義 「正しい」とは何か?
武田邦彦 (著)

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  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    1時間
  • 形態:
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

そろそろ、「科学的根拠に照らし合わせてみると、思い込んでいたことと実際は大きく違っていた」というファクトフルネス的開眼にも飽きてきたのですが、わたしにとって、そのシリーズの最終話的な存在となるのが、武田邦彦氏の『「正しい」とは何か?』。

自分が正しいと思うのは、(いや、正しいに限らず、自分で思うことは)、考える脳によるもの。

人には、2つの脳があり、「考える脳」の他に「受け入れる脳」があると武田さんは説きます。

結婚は、人生を二倍にするとも、述べているのですが、その理由は、価値観が倍になるからなのだそうです。喜びを分かち合うとかではなく、自分とは異なる価値観と一緒に暮らすことで、見えるもの、知ること、感じることが倍になる。

翻って、私生活を考えるに、であれば、伴侶の考えを、自分とは異なっていても、否定してはいけなくて、「受け入れ」ないと二倍にはならない。伴侶は伴侶の考えがある、わたしにはわたしの考えがある。そのふたつが生きていくことに豊かさと面白さがあるのでしょう。だから、自分も伴侶も言いたいことが言える関係である努力は継続しないといけないと肝に命じるに至りました。

あとがきは、タイミングよく2012年の総選挙について触れていました。

2009年の総選挙の際、「増税なき財政再建と高速道路などの無料化、子ども手当、衆議院80人削減」という公約をした民主党。彼らが、2012年の総選挙に立候補するのが「正しい」のか、を考えてみようと。

民主党は、現実には「財政再建は増税で行い、高速道路の無料化も子ども手当も約束どおりには実施せず、民主党だけ提案してほぼ決めることができる定員削減も実施しなかった」ということになった。

つまり「これこれをやる」と言った政党を信じて投票したのに、いざ当選してみると、言ったことをぜんぜん守ってくれなかった、ということです。詐欺なわけです。なのに、また立候補するのってどういうこと?と武田さんは問いているわけです。

民主党に限りませんが、わたしはこれを読んで思い至るのは、選挙の際だけでなく、その後も政治には目を向け続けよう、ということでした。政治の重要性を、日々感じませんが、政治は、国のなかのフレームと作る強い機関です。その成り立ちや現状は、経済のそれらを知るのと、自分の人生のそれらを知るのと、けっこう同じくらい大事なはずです。

なので、2019年の参議院選挙をいい機会に、選挙後も見ていこうと思います。

閑話休題で、本の内容ですが、タバコの喫煙者が減っているのに、肺がんの死亡者数が減っている!話など、目からの鱗の事実とそれらの見つけ方を広くしれます。

こりゃ、読んでいると読んでいないとで、いる世界が大きく変わる本だと思いました。

 

大田 1019年117冊目

 

(2019/07/19)