わたしたちが知らない、ほんとうは知っているべき情報が満載で、
かつ心理テストも入っていたり、テーマはいくぶんぼやけて伝わりにくいかもですが、
やはりここから疑問や興味を持つのは、とても良いと思います。
もちろん、大人にとっても。
最初に見開きで世界地図がでてきますが、台湾は「地域」として表記されています。
西サハラは、また別の表記。
社会に関する教科書全般に言えることですが、
「興味の喚起」
を使命としているのではないでしょうか。
教科書は、参照するもの、学ぶもの、というよりは
「自分が何を知りたいのかを知る」
ツールなんじゃないでしょうか。
受験はともかく。出版社は、どこも、そのために
一所懸命に情報を削る作業をしています。
その削り方を観るのも、またおもしろいですが、
「忙しい」大人にも、
自分がいかに何もしらないのか、興味を持たずにきたのか
という気付きも得られて、
やっぱりええなあと思うに終始しました。
大田 2019年103冊目