レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウシリーズの中にもその名の出て来る詩人なので、教養として読む。聖書、シェイクスピアなど知っておくと他の文学作品が楽しめる知識としての文学もあり、そういう下心を携えて手にとるわけだけれど、なかなか楽しい。心に残るというか、どこかで引用したいような言い回しや言葉に目がいくのは、やや自分の中に虚栄心とか衒学的にならんとしたやらしい動機を感じもするのだけれど、果たしてそれでも良いと思っている。
「白いフランネルのズボンをはいて、海岸を歩いてみよう。」というのを読んで僕は、昔の話だけれど、フランネルという生地のことを知った。
「たばこにのぼせる」なんて言い回しもエリオット経由で知った。次は英語で読みたい。