ショウペンハウエルは、1788年、ポーランド・リトアニア共和国生まれ。裕福。
ショウペンハウエルは、読み心地が良くって、アフォリズム満載で引用したくなるんだけど、なんとなく信用してはいけない気配を勝手に感じています。
その気配にともなってなんとなくワーグナーを想起します。
この本そのものはなんだかおもしろい。たとえば、読書を他人に考えてもらう行為と言っていて、
「そりゃあまあそうかもねぇ」
とは思ったりする。一度は、ショウペンハウエルの言うことになんとなく汲みしそうになるんだけど、
なんか違う!と翻してしまう。
翻訳者が、著者を礼賛ぎみで、それがさらに懐疑心みたいものを強化しているのかもしれないけれど。
大田 2020年205冊目(通算562冊)