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ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来
ユヴァル・ノア・ハラリ

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  • ジャンル:
    自然科学・哲学
  • 読了時間:
    3時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    必読書

わたしたちの知らない未来の側面を
見えないながらまさぐってその感触は知っておいたほうが良い

『サピエンス全史』同様にものすごいコンテンツの
本なので、概要の紹介は避けるも、要点と感想を
むしろ簡潔にご紹介したいです。

要点は、これにつきます。
「人間はアルゴリズムかもしれない。という課題を直視せざるを得ない」

『ダ・ヴィンチ・コード』の作者、ダン・ブラウンの最新作
『オリジン』でもこの本に近いテーマを扱っています。
こちらはフィクションですが、
人を「エントロピーの現象の一環」という「発見」をしています。

アルゴリズムも
エントロピーも
概ね同じことを意味しており、

自我(意識)というものが相対的に
地に落ちてしまうということです。

AIの台頭で、
人は否応なしに
「人間とは」という課題に
取り組まざるを得なくなります。

これについて
多くの側面や事実を
コンパイルして
暗めに語っているのが
この本です。

この「暗さ」には恣意性が
高く感じるのですが、
翻訳者の解説にもあるのですが、
それは警鐘の意味が含まれているからでしょう。

今までは
人主体のエポックだったので
新しい思想は
世代交代を待つほど悠長でした。

しかし現在は
テクノロジーと経済が主体のエポックです。
世代交代を待たずに
思想が変わり、世界が変わります。

iPhoneがこの世に現れたのは
たった11年前です。

長いので
ぜんぶちゃんと読むと大変ですから
ちらちらと観るくらいでも
読んでおいたほうが何かと良いと思います。

ダイジェスト版などを読むより
自分でダイジェストしたほうが良いはずです。

それは
食べ物の味を聞くのと
実際に一口食べてみることとの
違いのようなものです。

(2018/10/17)