わかりにく「捨象」は、抽象に似てて、ある物事から、一部の特徴とか属性を取り上げて、その他を捨てること。
女優の小雪さんを見て、「美人」として捉えるとき、おでこが光っているなぁとか、意外に気さくでいい人らしいとか、女優とか、そういうのを全部排して、「美人」とする。これが(たぶん)捨象。
現代のビジネス界は、過去と違って、今までのやり方では上手くいかなくなってきているし、そのスピードはどんどん早くなっている。
そんな話を具体例を交えて解説してくれる、ありがたい本。
ただ、失敗した企業の「ここが悪かった」って話は、読むごとに
「それはあとになってからだから言えるんだよね」
っていう気持ちが湧いてそれが強くなっていく。理由は、論調のせいなのかわからないけれど。
その辺、中尾政之 著の『失敗百選』とか、素直に人の失敗を学習できる。
たぶん、わたしが今の所、冨山和彦さんが苦手なんだと思う。
大田 2019年163冊目