BRANDING TAILOR

CREATIVE LIBRARY

選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論
冨山和彦 (著)

Amazonで詳細を見る

  • ジャンル:
    経営・経済
  • 読了時間:
    2時間
  • 形態:
    Kindle
  • 読んだ人:
    大田忍
  • 評価:
    勧めない

捨象と選択ってタイトルには納得の内容なんだけど、なんというかちょっと「遅い」感じがある。読みながら「なるほど。でもその話は終わっている気がする」という気がする。

わかりにく「捨象」は、抽象に似てて、ある物事から、一部の特徴とか属性を取り上げて、その他を捨てること。

女優の小雪さんを見て、「美人」として捉えるとき、おでこが光っているなぁとか、意外に気さくでいい人らしいとか、女優とか、そういうのを全部排して、「美人」とする。これが(たぶん)捨象。

現代のビジネス界は、過去と違って、今までのやり方では上手くいかなくなってきているし、そのスピードはどんどん早くなっている。

そんな話を具体例を交えて解説してくれる、ありがたい本。

 

ただ、失敗した企業の「ここが悪かった」って話は、読むごとに

「それはあとになってからだから言えるんだよね」

っていう気持ちが湧いてそれが強くなっていく。理由は、論調のせいなのかわからないけれど。

その辺、中尾政之 著の『失敗百選』とか、素直に人の失敗を学習できる。

たぶん、わたしが今の所、冨山和彦さんが苦手なんだと思う。

大田 2019年163冊目

 

 

(2019/10/10)