アンドレアス・グルスキーは、1955年生まれのドイツの写真家。
2013年に東京の国立新美術館で展示会があり、そのときの図録です。
彼の作品は非常に大きく、うつるものすべてに焦点があっているように見え、マクロだったり意外にミクロだったりしながら絵画的でわたしたちを観る度に少し戸惑わせます。
グルスキー氏の写真を観た後に街を歩くと彼の視点、彼が作る世界に見える情景を探してしまいます。
そしておもしろいことにすっかりそんなことを忘れてしまっているときにグルスキーを想起しないままに、新たな世界の見方をしていることがあります。
そういう意味でも、私達の世界を広げてくれる写真集です。
大田 2020年125冊目(通算482冊)