「どうしてkindleに無いんだ!」という第一印象。山口周氏の「独学の技法」や「読書を仕事につなげる技術」で、記録する重要性を学び、kindleはその意味ではとても便利。手でなぞるだけでマーカーをひける。そしてそれをアマゾンのアカウントで一括してみることができる。それをコピペして、エヴァーノートにファイルにすることができる。これをしておくと後から「あの言葉、どこにかいてあったっけ?」ということを検索し、再び本の該当箇所を参照できる。とても便利。
しかし残念ながら、ジェームス W ヤング氏のこの著書はkindleにはない。とは言え、解説も含めて80頁くらいなので、手元に置いて何度も読めばいい。
何度も読むほどの本かと言えば、ここに記されている方法論を習得するまでは、答えはイエス。これはあらゆる職業や技能においても同様なのではないだろうか。ところで付記されている武内均氏の解説もまた秀逸。
電通では、社員に配られているとか。試しに広告の仕事をしている友人たちに尋ねてみると、たしかに読まされたとのことだったが、「させられる」とあまり記憶に残らないものだ、とのこと。なるほど。読書ほど、能動性を前提にした行為もないかもしれない。かつて「海馬」というとてもおもしろい本を数十冊買ってただで配って回ったけれど、あまり意味がなかったかもしれない。