村上春樹氏の『羊をめぐる冒険』の英語版。
冒頭の話は何だったのだろうと英語で読んで初めて疑問を感じました。
文句ではなく。
北海道が舞台である場面が多く、わたしの故郷でもあるので親しみを感じます。
英語だとちょっとよくわからない部分があって、それが楽しい。
そういう表現になるのかという発見が、小説そのもの以外の楽しみとなって追加されてお得な気がします。
村上春樹氏の英語の翻訳版は、英語で読むのに不慣れな人にもってこいかもしれません。
ただし村上春樹氏が嫌いじゃない人限定で。
リアリティががっつり欠如しているのでその感覚との相性が必要かもしれません。
それにしてもこのころの彼の作品は、本当に楽しい。
この小説にでてくる夢の描写を読んだせいで、その夢に似た夢をみた気がします。
作られた記憶かもしれませんが。
大田 2020年118冊目(通算475冊)