第一次大戦後にドイツで興ったアート、デザインの学校とムーブメントが「バウハウス」。直接ではなくともこの影響で生まれた書体が、ルイ・ヴィトンのロゴにも使用されているFutura(フーツラ)。そもそもその流れはイギリスのウィリアム・モリスらによるアーツアンドクラフツ運動から。産業革命による粗悪な大量生産物に対してクラフトマンシップへの揺り動かしんですが、日本では民芸という形で伝播して興っています。
これもグラフィックデザイナーやクリエイティブディレクターでなければ精読しても良いし、ざっと目を通すだけでも良いでしょう。
話が少しそれかねませんが、デザインにしろ音楽にしろ、多少の数学は避けて通れないなとあらためて本書を通じて痛感しました。日々数学も精進したいものです。
疎い方ほど、デザインまわりはざっと目を通してそのエートスのようなものの匂いを知っておくと、みえないところでアドバンテージを得られるものです。まさにセレンディピティ。
大田 2020年108冊目(通算465冊)