タイトルから
最初に気になるのは、「答えは何?」ということでしょう。
でも、その答えに至るには、「投資家」と同じようにお金に真正面から向き合う必要があります。
というのが、この本のテーマだと思います。
お金より大切なものは、お金のこと、もっと言えば、お金と自分の距離を良くしらないと見えてこないようです。
この本は、まずとてもおもしろい。おもしろく読めます。
最初の数ページを読めば、あとは自動的に頁をくることになるでしょう。
そして、ポジティブ。
不都合な事実を直視させながら、常にファスト&ポジティブ。
読むとはやる気持ちと前向きな気持が喚起されるところは、堀江貴文氏や西野亮廣氏の本に通じます。
一方で、わたしは、元気になる本に対してなんとなくの警戒心も抱きます。
なんとなく「まてよ」って声が聞こえてきます。
この声に従うと何をせざる得なくなるかと言うと
自分でも考える
ということです。自分で調べて、自分で体験してってやないといけねーなーと。
バランスを取るためなら、橘玲さんの本と合わせて読むと良いと感じています。
橘玲さんの本も事実をできるだけ直視しようとしていますし、彼も実践の人です。
ただし、橘さんの場合、なんとなくパセティックです。ディストピアの予感も含まれている気がします。
同じテーマで、違う気配の本を読むと、なんというか前に進みやすくなる気がします。
それにしても気持ちが良いので、本棚のすぐ手に取れる場所において、これまた何度も読みたい。
読む本ノルマがまだ-11冊なので、これ超えたら、さっさと読み返したい。
いや待たないかも。
大田 2019年 93冊目