購入してから5年以上も読まないままでいたこの本に着手してみてそのおもしろさに驚いた。1969 年出版であるが実に88版も増販されていることから名著であることが伺えるが、その実、ユーモアのある文体に乗せて、学習の仕方、考え方など、学ぶものが多く、理解もし易い。
デザイナーの方であれば、日本語をカタカナに統一しようとしたムーブメントがあったことをご存じの方も多いかもしれないが、その経緯をよく知ることもできる(カタカナのみならず、ローマ字国字論やひらがなのそれもあった。なぜならば、ワープロが誕生するまで日本語を効率よく記入するデバイスが存在していなかったためである。欧文ならばタイプライターがあったのに。)。
読後、さっそく梅棹氏の提唱する方法論をいくつか試しはじめてみた。継続したい。