今年2冊めの本。
政治・経済における世の中の動きの背後にあるのは
利害以外に、
イデオロギー、宗教、歴史そして地理。
このうち、地理×歴史で世界のダイナミズムを
理解しよう!というのがこの本のテーマです。
アメリカ、中国、EU、日本の
背景、というか足元にあるものを
詳らかにすることで、今とこれからを理解しようとする
ものなんですが、とてもわかり易いです。
海と山の違い(海洋国家と大陸国家)、
歴史、帝国主義とはなんだったのか、
EUが本質的に意味するところとは(ドイツが答え)、
ギリシャを始めとした人工国家が作り出している歪み、
サイクス・ピコ協定がその元凶、等々
知れば知るほど、膝をうつ事実を
わかりやすく解説してくれています。
新聞が報じるものの背景を
読み解く楽しみが増えました。