組織心理学のTomas Chamorro-Premuzic氏の2013年の著書。
内容は、
「自信はなくて良いから、能力を高めよ」というもの。
自信と能力の相関関係はほぼありません。
このあたりは、ダニング=クルーガー効果(リンク先はわたしのnote)にも関わってきます。ダニング=クルーガー効果とは、実力がないひとが自信を持ち、実力がけっこうある人が自信を持たないという傾向です。
自信の高低と能力の高低のマトリックスがわかりやすい。
著書のマトリックスをパレオな男の鈴木祐氏が日本語に変換してくれています。
パレオな男「なぜ自信が無いほうが人生は上手くいくのか?」の記事から画像を引用しています。
能力をつける努力をすればいいけど、ある程度の工夫はしたほうが良い、というか自信が高いってけっこうデメリットが多いってことを知っておくのは良いナレッジヘッジ(知識のヘッジ)になるでしょう。アル・ライズ氏の『マーケティング22の法則』にある「成功の法則」にも通じます。自信って能力を下げる効果があるんです。
著名になると、出世すると共感能力って下がるんです。そして自己批判能力も下がります。
高級車に乗る人は、歩行者のたねに減速しないという傾向があるんです。
自信はほどほどに。
良い本でした。
大田 2020年187冊目(通算544冊)