2019年に亡くなったシャネルのヘッドデザイナー、カール・ラガーフェルドは、この写真集のカメラマン兼ファッションデザイナーのエディ・スリマンの服が着られるほど痩せるために、胃を切除した逸話があります。
エディ・スリマンは、現在はセリーヌのチーフデザイナー。それ以前は、「イヴ・サン=ローラン」および「ディオール・オム」のクリエイティブディレクターを歴任してきています。
そんなエディ・スリマンが、コートニー・ラブのヌードを撮った写真集。
限定2500部のため、そこそこ高額(アマゾンでは2019年7月現在 2.4万円くらい)。
エディ・スリマンについて、
コートニー・ラブについて
ファッションのオリジンについて
写真について
言語化できぬままに何かを感じる写真集でした。
強いて言語化すると、わたしがこの写真集に見たのは、
「生きる」というプロセス。
コートニー・ラブを見ると、彼女の亡くした夫、ニルバーナのボーカル兼ギタリストのカート・コバーンの死を自動的に思い出す。
その影をコートニー・ラブの姿のなかに探してしまう。
でも、写真の中にみるのは、ただそこにいるコートニー・ラブであり、それをみるエディ・スリマンの思念。
わたしにとっては買う価値のある写真集でした。
2019年 116冊目